テラーノベル
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人生ってきついんだ。
何をやっても失敗ばかりで、その度に落ち込んで。
何回、私が「平和でいたい」と嘆いた事か。
「死にたい」「死にたい」
そう思ったって、世間は動いてくれなくて。
私に関心すら無いこの世界は、ウザくて大っ嫌いだ。
未来すら見えない私を、どう生きろと?
私にどうして欲しいと?
神様は「平等」という言葉を知らないから、私には平和を教えてくれない。
もう疲労感なんてわからない体。
この体を動かしたのは、1週間前かな。
久しぶりに、動かしてみても良いかも。
心地良く吹く風が、私の髪を靡かせる。
靡くなんて、表現的には馬鹿馬鹿しいかな。
空は一面真っ暗で、星は1つしか見当たらない。
月は欠けていて、私を嫌うかの様に光を出さない。
だから、嫌いなんだよ。
この世界全部が。
屋上へ行き、柵に手をかける。
もちろん、死にたくなんか無い。ただ生きるのが辛いだけ。
それでも光は見えないんだ。
「死ね」としか、世間は言わない様に感じてしまう。
頭おかしいって?そんなの私が1番わかってる。
でも、もう狂ってるから。
家族も、心も、私も。
その時 ——
「・・・!?」
真っ暗な空を輝く、夜間飛行機。
雲すら見えない夜空を、駆け抜ける様に突き抜けている。
惹きつけられた。その輝きに。
今から死のうとしてた私を、救うかの様に。
「あの飛行機には、行き先があるのかな。」
いつしか、言葉は漏れていた。
逃げ切ってやる。
こんな狂った自分から、世界から。
あの空を輝く、夜間飛行みたいに____
コメント
6件
あてぃずですやーんんんん
雰囲気好き… だんごちゃんって神作品を神様だったんだね((