テラーノベル
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足早で部屋に戻った。
目「すみません、遅れました!」
岩「おい、目黒。遅れんな…って、阿部?」
阿「ごめん…、遅れた…。」
岩「阿部も遅れてる…けど…何、この状況?」
他のメンバーも困惑してた。まぁそりゃそうか、この前は俺が阿部ちゃんをお姫様抱っこしてて、今はおんぶしてるもんね。
目「いや、まぁ色々あって…、一旦包帯とか持ってきてくれませんか?」
そう言いながら阿部ちゃんを下ろして、椅子に座らせた。
佐「包帯…って、誰か怪我したの?」
目「阿部ちゃん、捲るよ。」
阿「…ッ…、」
最近ずっと長袖で来ていた阿部ちゃんの服を捲って、阿部ちゃん自身が傷付けて痛々しい腕をメンバーに見せた。
岩「阿部、それ、って…、」
阿「…、」
深「阿部ちゃん、何でそんな事したの!?何で…、相談してくれないのッ?」
阿「…ごめッ、」
阿部ちゃんがそこまで言った所で、ふっかさんは阿部ちゃんに抱きついていた。
深「気付けなくて…ごめん。」
阿「…泣…、」
岩「俺らも…ごめんな。」
深「何があったか、話してくれる?」
宮「その前に…、包帯。」
目「ありがとうございます。阿部ちゃん、巻くよ。」
阿「…うん。」
…
阿「あの一件から、ファンレターの中に悪口が書かれてる物が増えてきてて、あの…、えっと、」
目「動画があったみたいなんです。阿部ちゃんが、暴力を振るっている…。フェイク動画を作って、それがYouTubeにも出回ってるらしくて。」
岩「…これ?」
阿「ッ…、」
渡「よく出来てんな…、」
佐「結構再生もされてるし…。」
宮「これ、どうしようか、」
阿「…何で信じてくれるの?それが、本当だったら、って、思わないの?何で疑わないの?普通怪しいでしょ?」
岩「阿部…、」
阿「コメントとか、スタッフさん達からも俺の話聞こえてさ…、皆俺の事疑ってて…、もう、誰も信じられないよ…泣。」
目「阿部ちゃん…、」
阿「もういっその事、俺、辞めるから。これ以上迷惑だったら、辞めるから…。」
何で、そんな事、言うの。辛いのは阿部ちゃんなのに。被害にあってるのは、阿部ちゃんで。何も悪くないのに…。
目「阿部ちゃん!」
阿「…ッ、」
目「これは、嘘なんでしょ?」
阿「…俺、こんな事、してないよ。でも…、皆はこれが本当だと思ってる。だから…、」
目「なら良いよ。」
阿「…え?」
目「阿部ちゃんは、悪くないでしょ?」
阿「でも…、」
目「でもじゃない。本当の事言えば良い。阿部ちゃんだけが抱え込んでるなんて、おかしいよ。1人じゃ無理だったらさ、皆、協力するから。」
…
―阿side―
誰も信じてくれなかった。スタッフさんも、ファンの皆も、この世界の人達全員。罵倒ばかり浴びせられて、もう嫌だった。
メンバーだって同じだと思ってた。信じてくれないと思ってた。俺はただの迷惑で、屑で、死んだ方が良い、って何回も思った。
屋上に行って、柵に寄りかかって、本当に死んでやろう、って思った。死んだら、皆俺の事心配してくれて、認めてもらえる、って。
でも、出来なかった。1歩が重くて、怖くて。誰かに止めて欲しかった。だから、泣いた。
メンバーは信じてくれる、って言った。俺の腕の傷も、丁寧に手当してくれた。暖かい体と心で、俺を抱き締めてくれた。人の温もりなんて久しぶりで、嬉しかった。
阿「…ッ俺…、どうすれば…、」
佐「ここは佐久間さんに任せな!その動画が偽物だ、って証明するから!」
岩「どうやって?」
佐「どうにかするんだよ!」
岩「あのなぁ…、」
宮「まぁ、取り敢えず、その女優さんに話を聞いた方が良いんじゃない?」
ラ「僕、明後日になっちゃうけど、その女優さんと番組で共演するよ!」
向「ほんまか!?」
渡「俺もその時間確か…、そのスタジオに居る。別の番組だけど。」
ラ「僕達、聞いてみる!」
渡「ん、」
岩「じゃあ俺は、この動画の出処と、フェイクかどうかを調べとく。」
佐「俺っちも!」
阿「皆…、ごめッ、」
目「ごめんじゃない。皆、阿部ちゃんが大切なんだよ。」
阿「でも迷惑…、」
目「迷惑なんかじゃない。もっと頼って良いから、抱え込まなくて良い。」
あぁ、何て優しい人達何だろう。メンバー、そして、めめ。
人を信じる事は、正直まだ怖い。でも、メンバーなら、少しは信じても良いのかな。
深「阿部ちゃん、今日は帰りな。話してくれて、ありがとう。」
阿「ふっか…、」
目「俺、送ります。」
阿「いや…良いよ、」
目「送らせて下さい。」
深「送ってもらいな。めめは、阿部ちゃんの事、一番よく分かってるから。」
めめの顔を見上げると、優しい笑顔で、包み込んでくれた。
阿「分かった、」
…
めめと2人での帰路。泣きじゃくって、おんぶまでしてもらった人と2人きりは、少し照れくさい。
そんな事を考えながら歩いていると、めめが手を握ってきた。俺よりも大きくて、暖かい。離さない、って誓うように、力強く、握りしてめくれた。
嬉しくて、暖かくて。気付いたら、俺もめめの手を握り返していた。何故かドキドキして、照れくさくなって、めめが、とてもかっこよく見えた。
…
―目side―
阿部ちゃんが、心配で、家まで送っている途中。阿部ちゃんと並んで、2人で帰ってる。ずっと俺の心臓はうるさくて、隣の阿部ちゃんに聞こえてないか不安で。
阿部ちゃんは1人で抱え込む癖がある。今回だって…こんなになるまで俺は動けなかった。阿部ちゃんを守りたい、ただそれだけなのに。
いつかふと消えちゃいそうで、いつか、ずっと遠い場所へ1人で行ってしまって、もう二度と会えなくなったりして。
そんな不安と、横から見る阿部ちゃんの顔が可愛くて、愛おしくて、阿部ちゃんの手を握ってみた。
力を込めて、もう一生離したくない、と心から願って。阿部ちゃんの手を握りしめた。
そしたら、握り返してくれたんだ。まだ弱々しいけど、それでも、阿部ちゃんの出来る最大限の力で、俺の手を握ってくれた。嬉しくて、守りたい、って改めて思うと、
目「…好きだよ、阿部ちゃん。」
自然と、口から溢れていた。
すみません、忙しくて更新出来ませんでした!
ペースは落ちちゃうかもですけど更新していくので、これからもよろしくお願いします!
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#あべさく
めかぶぷりん
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おその★
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楪羽*yuzuriha*
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コメント
3件
こういう事が実際起こってもおかしくない世の中でこわいですね💦 💚ちゃん皆が信じて動いてくれてよかったね😭🖤頑張って‼️ 続き楽しみにしておりますが、ご無理なさらず☺

最近の進化は怖いです。 ちょっと手を加えれば人を傷つけ落とせる。 🖤とメンバーでしっかり支えて欲しい。 🖤の好き叶うと良いな😍 ゆっくりで良いので 続き待ってます♪楽しみ😊
うわ…第6話、めっちゃ重かったね…。阿部ちゃんがこんなに追い詰められてたなんて…フェイク動画って、ほんと怖いな。一人で全部抱え込んで、屋上で…って思うと胸が痛いよ。でも、めめが「好きだよ」って口にしたシーン、あそこはもう…涙出た。ずっと守りたかった想いが溢れたんだね。家族みたいなメンバーに囲まれて、少しずつ信じる勇気を取り戻せそうで安心した。更新お疲れさま、またゆっくり待ってるね。