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コメント
6件
大泣きです
なんて感動するストーリー.... 大好きです
まじで感動です…… このシリーズ好きです、、
お葬式が終わったあと。
若井と元貴は、涼ちゃんの家に来ていた。
「……」
静かな部屋。
人がいないだけで、
こんなにも広く感じるんだな、と若井はぼんやり思う。
「……片付けるか」
元貴が小さく言う。
若井は黙って頷いた。
⸻
棚には譜面。
ソファーには綺麗に畳んだ毛布。
机には読みかけの本。
どこを見ても、
“涼ちゃんがいた痕跡”ばかりだった。
「……っ」
若井は途中で何度も手が止まる。
思い出が多すぎて、
何を触っても苦しい。
「……これ」
元貴が小さく笑う。
「またコンビニの袋溜めてる」
「……ほんとだ」
若井も少しだけ笑う。
いつもなら、
「あとで片付けるつもりだったんだって〜」
って涼ちゃんが適当に言うのに。
今日は返事がない。
「……」
その時、
若井がふと部屋を見回した。
「……でもさ」
「ん?」
「……あの日だけ、めっちゃ綺麗だったよな」
元貴も動きを止める。
確かにそうだった。
床にも物がなくて、
机も整っていて、
譜面まで綺麗に重ねられていた。
涼ちゃんの部屋とは思えないくらい。
「……」
元貴は静かに視線を落とす。
「……自分の一番良い状態で」
ぽつり。
「……最期迎えたかったのかな」
「……っ」
若井の喉が詰まる。
あの日の静かな部屋を思い出す。
綺麗に整えられた机。
置かれていた遺書。
眠るみたいな顔。
「……そんな準備してたのに」
若井が掠れた声で呟く。
「……俺ら、全然気づかなかった」
「……」
元貴は何も言わない。
言えなかった。
2人とも、
後悔ばかりだった。
「……」
窓から入る風が、
静かにカーテンを揺らす。
その空気が、
なんだか涼ちゃんみたいで。
若井は思わず俯いた。
「……会いてぇな」
小さく零れた声に、
元貴も静かに目を閉じた。
次回3000あーあコメントしてくれたら嬉しいのにな