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コメント
1件
分からぬ笑でもめっちゃ丁度いい! それと夏の味が気になりすぎる!
ノベル、初めて使うよ…
よく分からないけど普通に進めていいのかな?
新シリーズ
「不治の病を治すまで」
kn×zm
[視点]「セリフ」(心の声)
ぐらいかな?
START
━━━━━━━━━━━━━━━
[kn]
俺は、病にかかってしまった。
誰にも治せない、不治の病に。
「…すぅ、…ふぅ、」
軍基地の屋上、フェンスによりかかりながらお気に入りの煙草を吸う。夏も終わる頃の少し心地よい風が煙草の煙を運んでいく。
だんだんの短くなっていく煙草を確認し、ポケットからもう1本取り出そうとすると誰かにそれを止められる。
俺の、病の原因。
zm
「吸いすぎや!」
俺の病は、俗に言う恋の病。
俺は脅威と呼ばれるこの男に恋をしてしまった。
「まだ1本目なんやけど、せめてあと1本くらい吸わせてや」
zm
「いーやー!」
「嫌ってなんやねん笑」
俺の手を離したかと思えば、今度は吸っていた煙草を取り上げられる。今日はもう無理か、なんて思っていたら口の中に甘い何かが入り込んだ。
驚いてそれを口から引っ張り出すと正体がわかる。
「飴?」
ゾムがいつも持っている棒付きの飴。軍医であるあの男にお願いして作ってもらっているらしく、普通の味から、不思議な味まで様々の味が揃っている。
(なに味や、これ?)
zm
「それな、ペ神曰く夏の味やって!」
「夏の味?」
zm
「どう?どんな感じ?言葉で表すならどんな!」
夏の味、そう言われてもピンと来ない。
けれど暫く口に入れているとだんだんとなんの味がわかってくる。初めはスイカ、次にかき氷のシロップのような味がする。
zm
「もう1個作ってもらおっかなぁ、俺も味知りたい…」
フェンスに足と手をかけグラグラと体重をかけ遊んでいるゾム。空を見上げ風を感じているのだろうか、無邪気に笑っているその顔から目が離せなかった。
俺の視線に気づいたのかゾムは急にこちらを向きニヤリと悪そうに笑った。
zm
「そんな見ても新しい飴はやらんぞ!笑」
ニヤニヤと笑うゾムに俺の意思と関係なく心臓が早くなる。誰かに握られているのかと言いたくなるぐらい心臓が痛い。
俺は、今どんな顔をしているのだろうか。
zm
「シッマ?顔赤いで、日に当たりすぎたんちゃうか?」
「…そうかも、もう戻るわ」
「それに会議もあるし、いい時間やろ?」
俺のその言葉にゾムも戻ると言い、2人で下へ降りていく。
会議室に着く頃にはもう飴は無くなっていて、俺の口には棒だけが虚しく残っていた。
zm
「おぉ、シッマそれ煙草吸ってるみたいやで」
「どうせなら本物がええな」
zm
「吸、い、す、ぎ!」
なんて会話をしているとトントンが会議室のドアを開けた。遅刻ギリギリだぞ、と言われたがもちろん俺たち2人は最後ではない。席の空きを見るにまだシャオロンと大先生、それにロボロが来ていないようだ。
「ショッピくん隣ええか?」
syp
「どうぞご勝手に」
冷たいやつやな、チーノを見習えチーノを。どうぞで止めるぞあいつなら。トントンから見えにくいのをいいことにまだゲームを進めるショッピ。
ほんまに生意気な後輩やな。
rbr
「すまん遅れた!!」
勢いよくロボロが入ってくる。いつにも増して声だけは大きい。…あまり人のことは言えないけどな。
ロボロが来てから数分後残りの2名も到着し、会議が始まる。誰が前線に立つか、どのペアで行動するか、そんなことを話していた気がする。
気がするのは俺の目線が既にゾムに向けられていたから。
この病は恐ろしい、いつの間にかゾムを見てしまう。そして1度見ると、もうそこから視線を外すことは出来ない。
(俺がエーミールならゾムも俺を見ててくれるんかな)
そんなおぞましい考えが頭を過ぎるぐらいにはゾムが好きだ。
あぁ、油断するとまた心臓が早くなる、痛く、苦しく、そして辛い。
誰かに言われた、俺は心がないと。
じゃあこの痛みはなんだ。
ゾムへ溢れてくるこの感情はどこから湧いた?
俺の心はなかったんじゃない、ゾムに奪われたんだ。
gr
「コネシマ、聞いているか?」
「…え、」
「すまん、聞いてなかったわ」
呆れたようにため息を着くトントン。またゾムに目をやると何やってんだと言わんばかりの顔で俺をバカにしてくる。
それすらも愛おしい。
けれどこんな状態では仕事に支障が出てしまう、それに会議も聞けなくなると普通に困る。
(どうしたもんかな〜)
会議が終わり、それぞれが自分の仕事へ向かう。俺はシャオロンと訓練場へ向かう予定だったが、シャオロンに先に行ってくれと伝えてから別の場所へ向かった。
sn
「あれ、コネシマ?珍しいねどうかした?」
俺が足を進めたのは医務室。この男しんぺい神に用事ができたのだ。
「俺のこの病は治せるか?」
sn
「コネシマの病?」
俺はペ神にこの不治の病についてどうにか治せないかと相談しに来たのだ。
ペ神は俺の話を聞いて少し驚いていた。悪かったな、俺が恋しちゃあかんのか。
sn
「恋の病は俺にはどうすることも出来ないよ」
「治らんのか、これ…そうか」
どうすることも出来ない、そう言われて心臓を抑える。相談したら軽くなるかと思ったが余計に重く、痛くなった。
sn
「恋をした人と結ばれたら治るかもね」
「それじゃ、…俺のは一生治らんな」
ペ神に夏の味が意外と美味しかったことを伝え、俺はそこを後にした。
少し重くなった足を前に前に出しながらシャオロンの待つ訓練場へ向かう。
この病は治らない。これからもずっと俺を蝕み続ける。
そんなことを考えながらポケットに手を入れる。中には先程吸えなかった煙草達とライター、捨て忘れた飴の棒が入っていた。
もう味のしないただの棒。
俺はもう一度それを口に運んだ。
やはり味はしない
けれど頭にゾムが浮かんだ瞬間、口の中に今まで口にしたことがない味が広がった。
これが、恋の味というものなのだろうか
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1話END
〜モグラのメモメモ〜
文字打つの楽しいわこれ、
長さとかわかんねえ、これ短い?長い?
感想などコメントで教えてくださるととても喜びますこのモグラ。
じゃあの
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ???