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『お,お久しぶり…です。』
rd「久しぶり!予定より遅くなっちゃった!」
…
『え?』
“予定より遅くなっちゃった“
って,どういうことだ?
rd「大丈夫!少しだけ,触るね」
と言って,私の頭を撫でた
『ッ…!!』
いきなりのことで,体が硬直してしまった。
私の顔を真剣に見つめる目の前の人
彼は一体,私の“何を“見ているのだろうか。
rd「ありがとう!色々とわかったよ!」
何をしていたのか聞くと,意外な言葉が返ってきた。
「“記憶“だよ,君の」
『記憶,?』
何を言っているのだろうか,
人の記憶を除くなど,不可能。
夢物語だというのに
rd「苦しく,なかった?wrwrd国は」
『な,なんで…?なんで,そんなこと…聞くんですか、?』
rd「言ったじゃん,“記憶見た“って」
あぁ,もしかして
もしかして,彼には
本当に見えているのかもしれない。
不思議なパワーとかかな?
原理はわからないけど,もしもその力が本当だとしたら
本当に「魔法」になるのではないか
そう思ってしまった。
rd「少し,お話をしようか」
『お話,ですか?』
rd「うん」
そう言って,らっだぁさんは指を鳴らした。
そして瞬きをした瞬間。
周りの匂いが変わった。
目を開けると,目の前の場所は…
光の反射する神秘的な森から,
青色の布が使われている,落ち着く匂いがある部屋に私たちはいた。
『ここは,?』
rd「俺の部屋」
平然に言ってのける
さっきまで森の中だったのに
どうやってここに移動したかを聞きたいんですけどねぇ?
rd「ねぇ,」
ソファに腰掛け,こちらを見てくるその姿は
妙にしっくりきた。
rd「あの国に帰りたい?」
前触れも何もなく,
ド直球に問いかけられた質問だった
正直に言って,私が帰ってもなんの意味もないと思う
いてもいなくても,同じ存在。
逆にいない方が国の利益かも知れない。
食品が一人分浮くわけだし,
私は…
『…帰りたくはないです』
rd「じゃあ,俺と一緒に…、」
『でも』
『でも,雇われてる身ですから…帰らないと』
rd「…そっか」
私の今見出したこの決断は,
近々後悔すると思う。
でも,いいんだ。
私にはまだ,
あそこでやれることがあると思うから。
またいつか,昔のように
みんなが頼ってくれるかもだから。