こばわな
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小峠に諭され、下っ端の仕事である清掃や拭き掃除、幹部連中や兄貴達が快適に過ごせるような、その空間作りをする為に、飯豊朔太郎が奔走するようになった。
初のカチコミの現場では尻込みしてしまい全く役に立てなかった所に追い打ちをかけるように小林に圧倒的な力の差を見せつけられた事が、飯豊の心となけなしのプライドを根元からポキンと折れてしまった。
そこで、己の世界の狭さを知った飯豊はどうせ下っ端なら下っ端らしく仕事をこなそうと嫌々ながらだが努力する様になった。
今日は中規模の半グレ組織を壊滅をさせるべく組長からカチコミの指示が下がっており、お呼びがかかった須永と工藤、小峠は殺伐とした雰囲気で銃やドスなどの武器を念入りに準備をしていた。
当然、飯豊がカチコミに参加する事はなく、小峠がいない間に、事務所の大掃除を任された。
いつもは執務室にいる若頭も別件の用で留守にしている。
事務所の大掃除…たまにする機会が巡ってくるのだが、今回は日頃から口煩い小峠もいない事だし、奥の仮眠室の掃除に託けてベッドで半時間程、転寝でも決め込もうと考えていた。
丁度、昨夜遅くまでゲームをしていたしサボりの転寝も捗るだろう。
飯豊は表向き平身低頭、懲りている様で実は如何に楽に仕事をこなせるか狡猾に考えていたりもするであった。
飯豊『行ってらっしゃいませ!お気をつけて!』
そう兄貴達を送り出し、取り敢えず暫く真面目にパソコンなどが置かれているオフィスで黙々と清掃する。
今朝、常に暗い仮眠室の湿気を飛ばす為に、カーテンと窓を開け放って置いたのである程度この部屋の掃除が終われば、待ってましたのサボりタイムに突入しようと、ちょっとした楽しみにしていた。
飯豊『ふー、こんなもんで良いだろ』
床の乾拭きを終え、部屋の掃除が納得のいく仕上がりになると、張り詰めていた緊張が糸が切れたのか急な眠気が飯豊が支配した。
今日は暖かく快晴なので、最高なお昼寝になりそうだ。
少し寝てから次は若頭の執務室を掃除すればいいと、何となく目処はつけて欠伸をしながら仮眠室のドアの前に来たが…
「ーーーぁ」
仮眠室の中から誰かの声が聞こえた。
ドアを開けるのが躊躇われたが、興味が湧き、耳を澄ますと。
「ああっ…♡ゆきさだぁ…♡むり♡」
誰かが上擦った声で小林の名を呼んでいる。
小林が女でも連れ込んだのかと、心の中で呆れかけたが、幾ら上擦っているとはいえ、女にしては低いような気がする。
相手が誰なのかと言う好奇心に負け、ドアノブを音を立てない様に捻り、少しだけ扉開けて中を覗き見た飯豊は、その瞬間固まってしまった。
そこには、小林の手で口を塞がれた和中の姿と、ズボンの前だけを寛げて、和中の腹に手を回し、背面座位から彼を突き上げている小林の姿があった。
飯豊(小林の兄貴が抱いてんの和中の兄貴!?)
何が起きているのか一瞬理解出来ず飯豊はパチパチと数回瞬きを繰り返し、やっと状況が飲み込めたが、口元を手で抑え、顔が赤くなるのが分かる。
飯豊(やべぇもん見ちまった…)
それでも目が離せず、先程までの眠気も忘れて食い入る様に2人のまぐわいを見ていた。
和中の身体は全体的に細いが、筋肉がつく所には適度についており、しなやかで無駄がない。
小林に撫でられている下肢を見ると大分彼に改造を許しているのか、勃起しているペニスの亀頭部分には太いカーブド・リングがハマっていて、そこに更に尿道ブジーを挿しこまれていた。
しかし、何故こんな時間からこんな所で二人は性行為に及んでいるのか…覗きながらも飯豊は疑問を隠せなかった。
いつから二人が仮眠室にいたのか分からないがカチコミに出かける兄貴達を見送る時事務所が一次無人になったのでタイミングはそこしかない。
窓の明け放たれた明るい仮眠室で、快感に晒され涙し、惜しげもなく白い肌を見せる和中に、ストレートである筈の飯豊ですら見惚れてしまう。
和中『んんーーっ…!!』
小林『なにっ?』
何事か、首を横に振る和中を、疎ましく思ったらしい小林が、猫の尿道に突き刺さるブジーをを少し引き抜き、またグリグリと更に捩じ込んだ。
和中『ん”ん”ーーーっ!!?』
ブジーを捩じ込んだ手で、下肢から腹、胸にかけてを指先で卑劣に撫で上げ、勃っている乳首に触れると、和中の目が見開き、身体が大きく身動いた。
小林は塞いでいる手の中指と薬指を和中の口に入れる。
小林『お前、ここ好きだよな?♡』
猫は一瞬悔しそうに眉を寄せたが、愛撫すると開いた口からは濡れた声が溢れ出した。
もう片方の手の親指と中指で乳首を摘み、人差し指で先端を撫でながら、腰を下からガツガツと動かすと、ビクビクッ!と猫の身体が痙攣する。
和中『はぁあ♡らめ♡ひもひぃ…っ♡』
日頃の清廉で、上品な和中から余りにかけ離れた彼の姿が、飯豊には俄には信じられなかった。
小林に対して程ではなくとも、和中にも尊敬と畏怖の念を持っていたし、兄貴として慕う気持ちがあったが、今の彼はどうだろう。
同じ男に抱かれ、オンナの様な声で啼き、口端から涎を垂らしながら、アナルを貫かれ胸を弄られて感じている。
正直、この姿の和中を見ているだけで抜ける。
そこらの下手なAVよりも色っぽいと思う
…尊敬すべき兄貴分を嫌でもそういう目でしか見られなくなってしまう。
和中『あ”っんん”っん”ー!♡はぅう…♡♡』
和中の背筋が美しい角度で撓り、小林のペニスでナカイキした様だ。
腰を淫らにくねり、猫は、はーっ♡はーっ♡と荒く間延ばした様な呼吸と短い喘ぎを繰り返している。
和中はガクンと首が折れた、気持ちよすぎて失神したようだ。
小林『あ、やりすぎた…怒られるな、こりゃ』
小林がドアの方に目をやると覗いていた飯豊とバチリと視線があってしまった。
小林『何覗いてんだ、殺すぞ』
和中に向けていた優しい眼差しから酷く冷酷な鋭い目で言われ、蛇に睨まれた蛙の様になった飯豊は慌てて扉を閉めるだけで精一杯だった。
ドアを閉めた途端、飯豊はとてつもなく恐ろしいものを見た気分になり、和中に対する劣情など吹き飛び、金縛りが解けた様に元来た道をバタバタと走り出した。
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その日は須永と工藤、小峠がカチコミの予定で小林と和中にはお呼びが掛からなかった。
野田も別件の用でいないらしいと小林から聞かされた和中は彼の言いたいことが分からなかった。
和中『それで、何が言いたいんだ』
中々本題に入らない小林に、焦れて話題を肝を引き出すと、何とも呆れた内容だった。
小林『誰もいない仮眠室でエッチしよ♡』
万年発情期なのはお互い様だが事務所でするなんて和中でも考えたことがなかった。
しかも当たり前の様に、外が明るい時間だ。
能天気な恋人に、和中のため息は深くなるばかり。
誰もいない短い時間を狙って、小林に手を引かれるまま事務所に入り込み、仮眠室へ真っ直ぐに歩を進める。
ドアを開けると、開け放たれていた窓から心地よい風が舞い込んできて二人の髪を撫で、そう高いところにない陽の光が眩しかった。
いつもは暗く密閉されている筈の仮眠室のカーテンや窓が開けられているという事は、これから掃除や虫干しをするつもりなのかもしれない。
という事は、確実にここに誰か来るかもしれない。
和中がこの事を小林に伝えようとすると後ろから抱きすくめられ、首筋に舌を這わせてきた。
和中『ちょっ、小林、それどころじゃ…』
そのままベッドに押し倒され、小林が覆い被ってきた。
和中『まって、こばや…んんっ♡』
2度、3度の啄む様な口付けから唇同士押し付け、次第に舌を絡めるものにかわる。
和中『はっ…♡ふはっ…♡』
濃厚な口付けで、和中は思考回路がショート起こし言おうとしていた事が、遥か彼方に攫われていく。
ただでさえ、昨夜は小林の部屋に泊まって朝方まで快楽漬けだったと言うのに…。
元々和中の理性など薄く脆いものだったし、あってないようなものだった
和中(誰か…♡来るかも知れないのにぃ…♡)
そんな事を頭の隅で考えながらも目の前の快楽言う餌を下げられては、走り出さない訳がなかった。
角度を変えて何度も味わった唇を解放し、小林が和中の服を脱がせに掛かる。
着衣を全て脱がされ、一糸纏わぬ姿されると、まず興奮で敏感に尖る乳首に吸い付いた。
片方を舌先で転がしながら、もう片方を指で摘んで引っ張られたり、抓るように愛撫された。
和中『んん♡はあぁ♡』
最初は弱い電流の様な刺激だけだったものが小林に開発され、乳首も立派な性感帯なった。
尖り硬く勃った乳首コリコリとした触感で舌で包み込むよ様に舐められる。
かと思えばチュッと吸われたり、時折前歯で噛まれたり、指でしつこく捏ね繰り回されると、ビリビリと神経1本1本を弾かれるような強い刺激となって、和中の脳を直撃した。
下肢にもその波は押し寄せ、尿道ブジーが奥深く突き刺さったペニスは限界まで膨れ上がった。
成長した和中の下肢に気づき、小林が卑劣な手つきで撫でてやりながら、舐っていた乳首にトドメを刺すように思い切り前歯を立てた。
和中『あ”!?♡あ”ぁああ” ぁあ”!ィぐう!♡』
ビクビクッ♡と射精しようと腰の奥から熱が走ったが、尿道ブジーに抑えられ精液が逆流する。
和中『あ”あ”ぁあっ!♡』
噴き出すものが逆流するという本来なら有り得ない状況に、猫の瞳は限界まで上を向き、舌を突き出したアヘ顔を晒してガクガクガクッ!と身体を痙攣させた。
そんな和中の様子に、小林はニヤリと口角を上げ、
小林『乳首だけでイクとか蒼ちゃんってばヘンターイ♡』
和中『はぁっ♡こんな身体にしたのは♡どこの誰だ♡』
軽口を叩きながらも、小林はここまで和中の身体を仕込めたことに、堪らない愉悦と支配欲が満たされるのを感じた。
次に、小林もズボンの前を寛げて、半勃ちのペニスを取り出した。
そして身体を密着させるようにして和中のペニスと自分のものを片手で握り込み擦り付けながら動かした。
浴に言う、兜合わせだ。
和中『はぁあ”あ♡んっ♡ああぁ”あ♡』
2本のペニスは互いの刺激でガチガチに勃起し初め、ヌチュヌチュ♡とカウパーが混じり合いイヤラシイ糸を引く。
和中『ん♡はぅ…♡んあぁ♡はぁああっ♡』
和中は尿道ブジーのお陰で射精すら出来ないので、生殺し状態には変わりない。
試しに小林がブジーを抜くギリギリまで引き上げると、突然の擬似射精の感覚に襲われた和中の背筋が跳ね上がった。
和中『おっ♡あ”ぁ〜〜!♡』
そして、引き上げたブジーを再び沈めていき、少し斜めに行き止まりまで辿り着くと、そこは前立腺である。
ブジーの先端に前立腺を刺激されればアナルから刺激せずともメスイキ絶頂が叶ういう仕組みだ。
小林が尿道の最奥を一定の速度で突き続けると、和中の呼吸が詰まった。
和中『あぁ”ああ♡まっで♡いやら♡いまメスイキじだぐない!♡いやっ♡ああぁ”ああ”ぁ〜〜!♡♡』
途端、和中の視界がホワイトアウトし、眩む様に光の粒が幾つもスパークする。
お手本通りに強制絶頂を迎えた猫は、白目を剥いて身体をブルブルと震わせた。
和中『あああ” ぁあぁ”〜!♡ぎもぢぃぃい!♡』
強引に迎えたメスイキでも気持ちいいのか確かで和中は声を上げながら断続的に身体を強張らせていた。
そのまま意識が闇に沈んでいきそうな和中を起こす様に、小林は握っていたペニスを離し、背面座位の体制にする。
今朝方まで使っていたナカのローションが乾き切っていない事を確かめると、ペニスを猫のアナルへ滑り込ませた。
和中『う!?♡ぐぅ!?♡』
和中の意識はこの挿入によって急浮上し、何が起こったのか分からなかった。
ドチュンッ!といきなり結腸の弁の手前まで貫くと、衝撃で猫の喉が反り、パチパチと見開いた目の前で火花が散った。
和中『かっ!は!?♡』
ピクピク♡と身体が小さく引き攣った。強く前立腺を竿で押し潰しながら牡はガツンッ!ガツンッ!と着実に奥の弁をこじ開けようと動く。
和中『んあ!♡あッッあッああッおく♡あいちゃう!♡』
和中『も、イぐっ!♡イぐぅ〜〜〜っ!!♡』
ビクンッビクンッ!と身体が跳ね、和中の瞳が白目にいくかいかないかを彷徨い、へっ♡へっ♡と犬の様な呼吸で酸素を貪っている。
和中『あ” ーっ♡きもちぃ♡おかひくなりゅ♡♡ 』
小林『お前んナカもやべぇわ、気持ちよすぎ♡』
苦笑いしつつも小林は腰を巧みに動かしている。
前立腺への責めから、ゴッ!ゴッ!と最奥の角何度も潰され、その度に猫はメスイキしながら声を上げた。
小林『っ…締まる…♡出すよ?♡』
和中『ん♡うん♡』
頷くと、最奥で牡が熱の欠片を零した。
小林『もっかい背面座位、やろ?』
小林『ほら、俺のを入れる様に腰を下ろして』
ゆっくりと1度目の挿入で緩くなったソコに、勃起した牡がおしこまれた。
自重が掛かり、下腹部に鋭い痛みが走る。
そんな事を考えていると下から激しい突き上げが襲ってきた。
和中『あっ…!♡んんん!やだぁ!♡ああ”ぁあ!♡』
小林『またメスイキしたい?』
和中『ああっ…ゆきさだぁ…♡むり♡』
小林は和中の口を手で抑え、激しくピストンする。
小林は首を横に振る猫に呆れる様に尿道に突き刺さるブジーを少し引き抜き、また更に奥に捩じ込んだ。
和中『ん”ん”ーーーっ!!?』
ブジーを捩じ込んだ手で、下肢から腹、胸にかけてを指先で卑劣に撫で上げ、勃っている乳首に触れると和中の目が見開き、身体が大きく身動いた。
小林は塞いでいる手の中指と薬指を和中の口の中に入れる。
小林『お前、ここ好きだよな?♡』
片方の手で親指と中指で挟み上げ、人差し指の先でやわやわと弄りながら、腰をガンガンに動かすとビクビクッ!と猫の身体が跳ねる。
和中『はあぁ♡らめ♡ひもひぃ♡』
律動を続けていくと、和中の背筋が撓り、ヒクヒクッ♡とナカが激しくヒクつきナカイキした。
和中『あ”っんん”っん”ー!♡はぅう♡』
途端、和中がガクンと首が折れる。ヤリすぎて失神したようだ。
小林『あ、やりすぎた…怒られるな、こりゃ』
そうして、小林がふいにドアの方を見ると覗いていた飯豊と目があった。
小林『何覗いてんだ、殺すぞ』
目が覚めた和中から小林は1週間セックスは禁止とされた。
小林『うわぁぁあああん!!』
end…_____
めっちゃ長くなって申し訳ない💦
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