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深澤side


今日はゆりは受診の日。

休みもらおうと思ったけど、子供さん居るとこは今日終了式で、昼で帰ってくるからと、休みもらえず。


仕方ないから照と舘さんにお願いしたんだけど。


終わって、照に迎え頼んで、病院でのこときいた。

あまりいい調子ではないと。


薬も変更されたと。

とりあえず、家の方が静かだからと、ゆりさん家で寝かしてて、めめと飛鳥さんが居てくれてると。


いつ起きるかわからなくて、保育園もギリギリまで待ってて、結局、長女ちゃんと、飛鳥さんと、めめが迎えいったらしい。


気になり、電話をかける。


「………もしもし…………」

深『あ、起きてた?ってか、泣いてる?どした?』

「………ッ!」


なんかあったのか。すごい、心配。


深『照、ごめん!いそいで。』

岩『え?』

深『なるだけ急いでくるから。ね?』

「………グス………」


そう伝えると涙をすする音。

多分、かなり我慢してるんだろな。

そんな気がした。

大丈夫だから、って言おうとしたら、


「……ごめ……っ。だ…いじょぶだから、いい。」


そういい、電話を切られた。

すぐかけ直すも電源が入ってませんと………

電池きれ??


岩『ゆりさんどうだった?』

『ん。あんま良くないみたい……泣いてた』

岩『まじか。』

渡『なぁ。ふっか。』

『ん?』

渡『お前、大丈夫?』

『なにが?』

渡『ずっとあんなだろ?もちろん調子の善し悪しあるだろけどさ。言い方わるいけど、振り回されて。これで、活動再開しますってなったとき、どうすんの?』

『………なんとかするよ❗わら』

渡『なんとかなるのかよ。』

岩『翔太が言いたいこともわかるけど、ふっかだって……』

渡『てかさ、深澤がゆりさんに甘いのはわかる。けどさ、甘やかしすぎても責任とれんの?なぁ』

岩『………活動再開になったら、すぐは駆けつけられないよね。飛鳥さんみたいに、東京に来れるわけでもないでしょ、子供たちのこともあるし。』

『…………』


わかってる

わかってる


けど



またか。


でも、確かに。

ファンは裏切れない。

グループは大事だ。


でも、まだいますぐどうこうじゃない。

なんなら消滅する可能性の方が高い。


そりゃ、グループ名やら変えたらまた活動は出来るのはわかってる。

けど…


渡『まぁ。活動再開なんて、まだ先だろうけど。それまでに、あれは、落ち着くの?』


岩『それは、ふっかもだし、ゆりさんにも分からわないことでしょ?』


『大丈夫。大丈夫だから。』


渡『お前の大丈夫も当てにならないから。』


岩『抱え込むなよ?』


『なべ。』


渡『ん?』


『ありがとう。』


なべは、多分。みんなが、ゆりに合わせるのをわかって、自分だけ逆を買って出てる。それはわかってる。なべはなべで、ゆりのことを心配してくれてる。


とりあえず、急ぎで帰宅し、まっすぐ、ゆりの元へ急いだ。

めめが、お風呂に下の子を入れてた。

ご飯は舘さんが作ってくれたみたい。

俺は2階へ急ぐ。


『ゆり!?』


飛鳥『しーっ!!』

『あ、ごめん……』


そこには布団にくるまり、寝ているゆりがいた。


飛鳥『泣きながら寝たの。ちょっと前に。』

『そっか……』

飛鳥『みて、この腕……』


そこには、赤く腫れ上がり、所々内出血していた。


『え、これ……』

飛鳥『たぶん、自分でやったんだと思う。』

『な、なんで?』

飛鳥『わかんないけど。………入院させた方がいいのかな……こんなん……ゆりが可愛そうだよ……泣。頑張ってるのに。ゆりは……なのに……』

『どうだろ。でも、ゆりは嫌がるでしょ?』

飛鳥『うん。』

『だったら、も少し様子見よう?』

飛鳥『で、でも……』

『起きたら聞いてみる。何でこんなことしたのか。話してくれるかはわからないけど。』

飛鳥『………むりだよ……ゆりがゆりじゃないみたい……泣。』

『飛鳥さん…………。でも俺は、どんなゆりでも、ちゃんと向き合いたいから。それに、嫌なことはしないって約束したから。』

飛鳥『……ッ。』

『だから、大丈夫。飛鳥さんは、いまはめめとの子いるんだから、自分の体を優先してよ?』

飛鳥『…でも…』

『なんかあったらゆりも悲しむから……』

飛鳥『……わかった……』

『俺、ゆりのことみとくから、ご飯たべてきなよ?』

飛鳥『……うん。ありがとう……深澤さん?』

『ん?』

飛鳥『深澤さんも無理しないで?だけど、ゆりのことよろしくお願いします。』

『うん。ありがとう❗わら』


俺はどうしたらいいんだろう。

不安が無いわけじゃない。


けど、もう、諦めたくない。



飛鳥さんにかわり、ゆりの横で添い寝する。

布団に凄いくるまってるのを、少しづつ布団をとり、自分も布団にお邪魔する。


「………ん?………」


起こしたかと思ってヒヤヒヤしたけど、そのまま寝返りをうち、背中を向け寝たゆり。


そっと、腕を首の下に通し、そのままゆりを抱きしめる。


今まで、どれだけ辛い思いをしてきたのだろう。

どれだけ頑張ってきたのか。

計り知れない。


こうするだけで、すこしでも、安心したり、和むならいくらでもしてあげたい。


俺に出来ることなら……

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