一夜が、1人の女として生まれたときからの物語。 それは、一夜の人生にとって最大の失敗である。 しかしその裏には、「自分の性癖を発散したいだけ」という理由もあるのだ。 2つ目の罪は、その「欲求」のために、自分の子供を殺してしまったことにあるだろう。 3つ目の罪は、それを隠し通し、何事も無かったかのように振る舞ってきたことだ。 そして今、4つめの罪を犯そうとしている── 【2章・5節:(前編)】 (原文ママ) 私はレズビアンだ。しかもただのレズじゃない。私は同性愛者だ。女性しか好きにならないはずの私が、なぜ男性を好きになるのかがわからない。私の体は一体どうなっているのだろうか。私は知りたい。私は私を知りたい。 でも今はどうでもいいかもしれないね。私はこれから罪を犯すのだから。 4つ目というのは、自分が今まで一度も異性に恋したことがないという事実のことだ。もちろん私は男性と手を繋いだこともなければ、抱きしめたこともない。恋愛というものがどういうものなのかもわからないんだ。 だからこの手が届く限り、私は全てを手に入れたいと思う。そのために、誰かを愛する必要があると思っているからだ。 そのためには何をすればいいのか? 決まっている。 人を監禁するんだよ。それも、絶対に抜け出せないような場所に閉じ込めてしまえばいいじゃないか。そうすればもう、誰にも邪魔されることなく私を好きにできるはずだ。 私は犯罪者だ。なら警察に捕まってしまってもいいさ。むしろ、その方が好都合だよ。 ああ
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