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そんな感じで色々写真を見ていたところ。
ノックして川俣先輩が入ってきた。
そして入ってくるなり。
「よし、早速だが実戦いくぞ」
と言って、棚から革手袋や大きいカゴを取り出す。
「何処へ行くんですか」
「学校の裏側。色々な食べられる野草を確認だ。カバンは置いていっていい。所要1時間ってところだからな」
そんな感じで、いきなり出発。
学校を出て、林道とは反対側の方へと歩いて行く。
「林道側はボランティアが色々整備していたりして、煩いからな。こっちが採取するのは、誰も文句が出ないような処中心だ。例えばこの辺。校舎と校舎の間で、日差しが入る斜面。
円に近い特徴的な形の葉っぱが群生している。
「これはフキ。うまく使えば冬以外は採れる、大変便利な群生地だ。学校がこの辺を切り開いたから出来た群生地。なので、いくら採っても文句は言われない。今日は採らないけれどな」
「何故、採らないんですか。こんなにいっぱいあるのに」
美洋さんが、採りたくてうずうずしている感じ。
「今採っても、食べるようにするには手間かかるからな。放課後の時間だけじゃ無理だ。なので、今日は基本的には見るだけ」
「うーん、わかりました」
美洋さん、一応納得した模様。
でも、目が色々狙っているような。
「そして、この日陰部分に入ると、例えばこれ」
先輩は、葉っぱを1枚とって、こっちに渡す。
「この匂いと形を覚えておけ。これがミツバ。あの汁物に入れるミツバの野生種だ。これも葉っぱが出ている限り使える優れ物。これはうち以外にも、ちょこちょこ採っている人がいるけれどな。なくなりはしないから大丈夫」
何か、そこら中の雑草が食べられそうな錯覚がしてきた。
「あと、向こうの日向に生えている、たんぽぽとかカラスノエンドウ。あの辺は、どう見ても食べられそうだから省略。実際、カラスノエンドウは、野菜代わりに色々便利だ。茹でて良し、炒めて良し。ただ虫がつきやすいから、採る時注意しろよ。あと、ヨモギも食えるんだが、色々面倒なので、うちは採らない」
更に学校と山の境目部分へ。
ちょっと尾根っぽくなっている所で先輩は立ち止まり、にやりと笑う。
「そして、山菜と言えばお約束。これが、典型的なワラビだ」
「どこですか」
「これこれ」
しゃがんで指を指す先に、頭をうなだれたような形の植物が生えていた。
「これも面倒だから、今日は採らない。そして本日の味見予定は」
更に歩いて行って、谷間っぽい感じの場所で、先輩は立ち止まる。
「これが本日のメイン味見対象、クサソテツだ。山菜としては、コゴミと呼ばれている」