⚠は第4話
「」→頭の中、ナレーション
「」→セリフ
第5話
あれから1週間がたった
特に病気になる事も風邪をひくことも無く
俺は健康だった
いつも通り筋トレをしていると
弟が話しかけてきた
「なぁ…兄さん…花の色…少しピンクっぽくないか?」
どうやら花の色が変わっているらしい
鏡を見に行くと、赤にピンクのグラデーションがかかっていた
「なんだこれ!?かっけぇぇ!」
凄いカッコイイ、俺が思ったのはそれだけ
そんな訳ない
怖い
なんで花の色が変わってる?
薄くなってる?
でも弟には気付かれては行けない
心配させるから
「なぁ、ヴェスト!これ坊ちゃんにも自慢してやろうぜ!」
バレないように笑顔を作り、弟にそう言う
「やめとけ…気味悪がられて終わりだ」
良かった、いつもの弟だ
いつもの弟のはずなのに
何処かぎこちなく見える
「兄さん」
勇気を出したかのように弟が喋りかけてきた
「…ん?どうした、ヴェスト?」
1回深呼吸をして弟が言ってきた
「検査…してみないか?」
告げられたのはその言葉だった
「原因不明…?」
医者は弟にそう告げた
良かった
そう俺が安心してホッと息をつくと、途端
「原因がないなら、なぜこんな事になるんだ!?」
弟が怒鳴り、医者の胸ぐらを掴みあげた
「ヴェスト…少し落ち着けよ、俺様は元気だって言ってんだろ?」
怒鳴ってる弟は見た事がなく、少し驚きながらも俺は怒鳴ってる弟を優しく止めた
それでも弟は俺が心配なのか色んな病院を回った
それでも言われたのは弟が求めてる答えじゃない
の言葉だけだった
「ヴェスト…もういいぜ?俺…元気だからよ?」
何処か追い詰められて見える弟に無責任に
そんな言葉をかける
だが、俺の為に必死になってる弟には
全然届いていなかった
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