テラーノベル
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あるところに、牛飼いの青年がいました。
青年は仕事にしっかり打ち込む堅実さがあり、さらには元々持っていた顔の良さから、仕事場の近い天女たちの間でも度々話題に挙げられていました。
そんなある日、機織りをしていた1人の天女・織姫が、偶然その姿を目撃してしまうのです。
織姫は、その美貌とは裏腹に、天女達の中でも恋バナを露骨に嫌う真面目な性格をしていました。
そのため、青年の話題を耳にしても、意地を張って彼を見ないようにしていたのです。
それが……この有様。
牛飼いの青年が持つ凛々しさに見蕩れていると、青年と目が合いました。
彼もまた、織姫の美貌を目の当たりにして一目惚れ。
2人の距離感は急接近し、時を待たずに結婚することになりました。
・・・・・
新婚生活に明け暮れて、人が変わったように仕事をサボる織姫に痺れを切らした彼女の父親は、2人を呼び出しました。
心を鬼にし、2名に対して接触禁止を言い渡そうとしたところで。
父親は、織姫の腹が膨れていることに気づいてしまったのです。
『……まさか…』
『……こ、これはね、お父さん……』
『……』
絶句する父親と、非常に気まずそうな2人。
冷静に話し合おうと気をつけていた父でしたが、そこで大人しくいられるほど冷徹ではありません。
『よくもうちの娘を……!!』
『待って、待ってお父さん、私から言い出したの!彦星くん悪くないから!!』
『何をされても文句は言いません。煮るなり焼くなり……』
『彦星くんも弱気にならないで!!』
・・・・・
結局。
彦星と織姫は、その場で離婚するよう促され。
しかし、父の一抹の優しさにより、娘の誕生日だけは会うことを許可されたというお話……だそうです。
デキ婚七夕物語
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召死 メアリ
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みな🐇🥀🌒
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コメント
1件
ああ、なるほど。織姫が真面目なキャラなのに一目惚れしちゃって、しかも妊娠発覚で父親が絶句するところ、めっちゃ笑った。彦星が「煮るなり焼くなり」って潔いのもいいし、織姫が「私から言い出した!」ってかばうのも微笑ましい。デキ婚七夕ってタイトルからしてセンス感じるわ。古典をこんなユーモラスにアレンジするの、好きだなあ。続きも気になるけど、今はこの1話の空気をじっくり味わいたい。