テラーノベル
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少しだけ空気が落ち着いてきた頃。
元貴がちらっと涼ちゃんの方を見る。
まだソファの端っこで、クッション抱えたまま。
「……ねえ」
優しく声をかける。
「たまごっち、本当にいいの?」
その言葉に、ゆっくり顔が上がる。
目が合う。
ほんの数秒、じーっと見つめ合って――
「……うーん゛!」
次の瞬間、勢いよく元貴に飛びついた。
「うわっ!?」
どすっとぶつかる衝撃に元貴がよろける。
ぎゅっと抱きついて離れない。
「え、ちょ、涼ちゃん!?」
顔を埋めたまま、もごもご。
その様子を見て、
若井が吹き出す。
「やっぱ欲しいやん笑」
「めっちゃ正直じゃん」
元貴も思わず笑いながら、背中をぽんぽんする。
「かわいいかよ」
「うるさい……」
小さく返ってくる声。
でも離れない。
「じゃあ買いに行くか」
「今から?」
「今から」
若井が立ち上がる。
「このまま機嫌直らない方が怖いし」
「それな」
元貴も笑う。
涼ちゃんはまだくっついたまま、
「……ちゃんと選ぶから」
ぼそっと一言。
「はいはい、好きなの選びな」
「むしろ2個くらい買う?」
「甘やかしすぎだろ」
わいわいしながら立ち上がる2人。
その真ん中で、
まだ少しだけ拗ねたままの涼ちゃんが、ぎゅっと服を掴んでいた。
🍪
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コメント
6件
やさぐれ涼ちゃん。たまごっち欲しかったんや!正直で可愛すぎますよ笑🫶🏻
口角海行ってたんでとってきたんですけどまた吹っ飛んでいきました無事に 。まだ日本横断中だと思うんでまた取ってきます 。
か、可愛すぎるᐡ⸝⸝> ̫ <⸝⸝ᐡ