テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
🍪
4,018
369
買い物も終わって、部屋。
涼ちゃんは手に入れたたまごっちをいじりながら、ちょっと機嫌も戻っている。
その様子を見て、若井がにやっとする。
「なあ涼ちゃん」
「なに」
「さっきのさ」
ちらっと元貴を見る。
ソファでスマホを見ている、完全に無防備な元貴。
「変なアイディア出したの、元貴だからさ」
「……うん」
「仕返し、してやれば?」
一瞬、間。
「……あ」
涼ちゃんの目が少し細くなる。
「そうだ」
ぽつり。
「仕返ししてやらないと」
若井はニヤニヤしながら頷く。
「今チャンスじゃん」
元貴は気づいていない。
画面に集中してる。
涼ちゃんはそっと立ち上がって、静かに近づく。
(今ならいける)
一歩、また一歩。
元貴の前に立つ。
そして――
ドンッ
壁に手をつく。
「……え?」
元貴が顔を上げる。
「……なにしてんの?」
涼ちゃんは少しだけ得意げに、
「仕返し」
って言おうとした――瞬間。
ぐいっ
「えっ」
肩を掴まれる。
「ちょ、」
くるっ
視界が回る。
気づいた時には――
どさっ
自分がソファに座らされていた。
「……は?」
目の前。
さっきまでの位置が逆転している。
ドンッ
元貴が壁に手をつく。
「……仕返し?」
にやっと笑う元貴。
「甘いなあ」
「え、ちょっと待って」
涼ちゃんが戸惑う。
「今の俺のターンね」
「いや違うって」
距離、近い。
逃げようとするけど、
「動かないで」
軽く肩を押さえられる。
「……っ」
若井は横で大爆笑。
「なにそれ!!返り討ちじゃん!!」
「うるさい!」
涼ちゃんが焦って声を上げる。
元貴は楽しそうに見下ろしながら、
「どう?これ」
「さっき俺らがやってたやつ」
「……やめて」
即答。
「怖い」
「え、怖いの?」
「近い」
顔を逸らす。
その反応に、元貴がくすっと笑う。
「ほら、やっぱ効いてるじゃん」
「効いてない……」
でも声がちょっと弱い。
「じゃあもう一回やる?」
「やらないで!!」
即否定。
若井が腹抱えて笑ってる。
「弱すぎるって涼ちゃん笑」
「うるさいってば!」
元貴はそのまま少しだけ間を置いてから、
すっと手を離す。
距離が離れる。
「はい、終了」
涼ちゃんは一気に息をついて、
「……最悪」
ソファに沈み込む。
若井が肩を叩く。
「仕返し大失敗おめでとう」
「……覚えてて」
ぼそっと一言。
元貴が笑いながら、
「じゃあ次はちゃんと成功させてみな」
「……次は勝つ」
小さく睨む。
コメント
2件
うーん、ちぬ☆ †┏┛⚘😌⚘┗┓†