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十二月も中旬を迎え、冬休みが間近に迫ってきた。
あの大雪の日以来、例年以上の冷え込みが続いていて外に出るだけでブルブルしてしまう寒さだが、それは暖房ガンガンの我が家にいても同じだった。
三人掛けの円いダイニングテーブルを囲んだ俺たちは、張り詰めた空気の中で朝食の時間を過ごしている。
「おかわり」
凛が仏頂面で、可愛らしい花柄の茶碗を差し出してきた。
「へいへい。朝からよく食うよな」
「何か言った?」
「いいえ、別に」
俺は茶碗を奪い炊飯器を開けて大盛りの白米をよそって凛に返して、自分の椅子に尻を乗せた。
向かいに座るのは俺の身体に入ったままの総司だ。
意識を取り戻して無事に退院したはいいが、まだ現実は受け入れられないらしい。
家に戻ってからもずっと暗い顔をしている。
今なんて箸を手にした********************
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