結局元の身体に戻れないまま週末の土曜日を迎えた――
午後、我が家にカナンが遊びにきた。
「斉木君のお父さん、初めまして。クラスメイトのカナンです」
「総司君のお父さん、こんにちは。お邪魔します」
俺が玄関を開けたら、カナンの隣に凛が立っていた。凛まで他人行儀な挨拶なのは理由がある。カナンは俺たちが同居を始めたことを知らないのだ。
「ど、どうも」
総司はモジモジして二人から目を逸らすと、さっさとリビングに引っ込んでしまった。
「お父さんまだ体調が万全じゃないの?」
「ああ、そうなんだ。態度悪くてごめんな」
「カナンは気にしてないよ」
二人をリビングに通すと、さっそくカナンが動き出した。
「わあー。斉木君のお家って整理整頓されててキレイ」
カナンはリビングにある収納のドアを勝手に開けた。*****************************
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