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#潔総受け
ㅤn q ²
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牛乳🥛
37
#腐ルーロック
おおかみ
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「……はぁ、……っ、くそ……」
翌朝、ボスの寝室。
いつもなら定時に起きて玉座に座っているはずの潔世一が、ベッドの中から起き上がれずにいた。
白い肌は赤く火照り、額にはじっとりと汗が浮かんでいる。
呼吸は浅く荒い。
毎日全方位から向けられるあまりにも巨大な愛憎と執着に、さすがの鉄人の精神を持つ潔も、ついに限界を迎えて高熱を出してしまったのだ。
「世一!? 横になってろ、動くな!」
異変を察知して部屋に飛び込んできた千切が、潔の額に手を当てて目を見開く。
「めちゃくちゃ熱いじゃん……! 廻、早く冷やすものと薬!!」
その声をきっかけに、ボスの絶対的なピンチを知った組織の怪物たちが、一斉に寝室へと雪崩れ込んできた。
「潔……? なんでそんなに苦しそうなの。やだ、どこが痛い? 俺、何してあげればいい……?」
凪の瞳から完全に余裕が消え、今にも泣き出しそうな顔で潔のベッドの脇にひざまずき、その熱い手を両手でぎゅっと握りしめる。
「世一、冷えピタだ! あとポカリと、消化のいい粥を作らせる! 街中の名医を今すぐここ
に監禁してでも連れてくるからな……!」
玲王も普段の冷静な頭脳を完全に喪失し、血走った目で携帯を握りしめて部下に怒鳴り散らしている。
「ハッ、クソガキ共がうるせぇんだよ。ヨイチが頭痛がするって顔だろ。……おい、お前ら静かにしろ」
カイザーも首元の薔薇を歪ませて焦りを隠せず、額の汗を拭うために最高級のシルクのタオルを持ってきて、驚くほど手際よく潔の額を拭う。
「世一……! 俺がついていながら……っ。世一、どこが辛い? 俺の命と引き換えてもいいから、早く楽になってくれ……っ」
凛は手錠をガタガタと鳴らしながら、潔の胸元に顔を埋めるようにしてガチで涙目を浮かべて取り乱している。その背後では、冴が冷徹な表情の裏で
「……この俺が、寝ずの番をする」と、一切ベッドサイドから動かない構えを見せていた。
いつもは裏社会を震撼させる殺し屋や幹部たちが、熱を出した一人の少年の前で、完全に理性を失って右往左往している。
「……お前ら、うるせぇ……頭に響く……」
潔が熱に浮かされながら、弱々しく声を漏らす。
いつもなら「静かにしろ」と怒鳴るはずのボスが、掠れた声で、今にも消えそうなほどか細く呟いたのだ。
その「弱々しい世一」の破壊力に、男たちの脳内に凄まじい衝撃が走る。
「ごめん、世一……。もう喋んなくていいから、ゆっくり休んで」
千切が優しい手つきで掛け布団を直してやり、蜂楽が
「世一、これお熱がすぐ下がるお薬だよ。ちょっと苦いけど、はい、あーん」
と、いつものマッドサイエンティストな一面を消し去って、聖母のような慈愛の笑顔でスプーンを口元に運ぶ。
「……ん、……ありがと、蜂楽……千切……」
薬を飲み込み、幼馴染二人の名を呼んで安心したようにふにゃりと目を閉じる潔。
その無防備で儚いボスのデレ姿を見た瞬間、猟犬たちの間で、言葉にならない無音の絶叫と、激しい敗北感が交錯した。
(((((((((((((めちゃくちゃ可愛い、けど、なんで幼馴染の名前なんだよコンチクショー!!!!!!)))))))))))))
「……ふん。お前たちが騒ぐから主が休めない。……全員、下がれ」
部屋の影から、氷嚢を持った清羅が音もなく現れ、猟犬たちを冷酷に睨みつける。
結局、その日は清羅が中立の立場で看病のシフト(凪が手を握る係、玲王が看病グッズ調達係、カイザーが部屋の警備係、糸師兄弟が寝ずの番係)を冷徹に組み、男たちは一晩中、生きた心地がしないまま、ただひたすらに潔の回復を祈って付き添うのだった。
翌朝、みんなの必死すぎる看病が実を結んで、潔の熱はすっかり平熱に戻っていた。
「……よし、もう身体も軽いな。オフィスに戻るぞ」
潔がベッドから起き上がろうとした、その瞬間だった。
「だめ。潔、まだ病み上がりなんだから寝てて。動いたらナイフで服切り刻んで、二度とベッドから出られなくしちゃうよ?」
凪が物凄い力で潔の腰をホールドし、ベッドへ引き戻す。
「そうだぞ世一! 病み上がりの時期が一番危ないんだ。ほら、俺が特製のあわび粥を作らせたから、口開けて。……ほら、あーん」
玲王がガチでスプーンを口元に突きつけ、背後からは冴が
「世一、体温調節がまだ不安定なはずだ」
と、上質な毛布をこれでもかと潔の身体に巻き付け、雛鳥のように身動きをれなくしていく。
「ヨイチ、俺が特製のハーブティを淹れてやったぜ。お前の口に合うように、最高級の蜂蜜
をたっぷり入れたからな。……おい凛、お前はストローを持つ係だろ、早くしろ」
「言われなくても分かってるクソアマチュア……! 世一、ほら、ストロー吸え、吸ってくれ……っ!」
カイザーと凛までが、一切の敵対心を忘れて「潔を甘やかすマシン」と化していた。
ご飯を食べるのも、水分を摂るのも、汗を拭うのも、すべて5人がかりで至れり尽くせり。おまけにドアの前では蜂楽と千切が
「世一が完全に赤ちゃんになっちゃった〜♪」
「そのまま一週間くらいベッドに閉じ込めとこうか」
とニヤニヤしている。
「……っ、お前ら、いい加減にしろ!! 恥ずか死ぬわ!!!」
ついに限界を迎えた潔は、顔を耳まで真っ赤に染め上げると、毛布を跳ね除けて叫んだ。
いつもなら冷徹なエゴで黙らせるはずのボスが、ただの「照れ隠しで大爆発した男の子」になっていた。
男たちがその可愛さに一瞬呆気にとられた隙を見逃さず、潔は窓から音もなく飛び降りて、そのまま本拠地を脱走――ガチの『家出』を敢行したのだ。
数時間後。組織が把握していない、下町の寂れたビジネスホテルの一室。
「……はぁ。あいつら、加減ってものを知らねぇのかよ……」
潔は安物のベッドに大の字になり、ようやく手に入れた静寂に息を吐きながら、まだ赤みが引かない顔を手で覆った。
あのままあそこにいたら、ボスとしての威厳が完全に崩壊するところだった。
だが、そんな潔の安息は、長くは続かなかった。
カチャリ、とホテルのドアの鍵が、正規のカードキーを使ったかのように静かに開く。
「……主。こんな薄汚い場所に一人で逃げ込むな。天秤(バランス)が狂う」
影から滑り出るように現れたのは、組織の『影の執行人』、清羅刃だった。
清羅は驚く潔を一瞥すると、手元にある端末を淡々と操作する。
「お前が消えて、本拠地の5頭の狂犬たちが『ボスが何者かに暗殺された』と勘違いして、
今、この街の裏組織を片っ端から更地(チリ)にしている。……早く戻れ。これ以上あいつらが暴れると、俺の始末の仕事が増える」
清羅の冷淡な言葉と同時に、潔のスマホに玲王から
『世一、今どこだ!? お前を拐った奴らは、俺がこの街ごと灰にしてやるからな!!!』
という狂気に満ちたメッセージと、街のあちこちで爆発が起きているニュース画像が次々と送りつけられてきた。
「……あいつら、俺が恥ずかしくて逃げただけなのに、何全面戦争始めてんだよ……
っ!!」
潔は頭を抱え、再び顔を真っ赤にしながら、自分の過保護すぎる猟犬たちを止めるために、大急ぎでホテルを飛び出す羽目になるのだった。
コメント
5件
毎回尊いがすぎるッ!! てか丁度この物語の潔の照れこないかな〜って思ってたから、嬉しい!! というかドンピシャすぎる☆ もしかして、鼻血ちゃん心読んでる、、、!?ウソダロ、!? ほんでもって皆潔に対しての愛重すぎるって、! 尊いかよ() 次回も楽しみに待ってるね〜!!
千切優しすぎだろ! 凛のところとかカイザーのとことかめっちゃ良い!
**美月ゆめか🌸** あああああ読んだ読んだ!!😭💕💕💕 潔くんが高熱でふにゃってなるの尊すぎィ!!普段あんなにキレキレなボスが「…ありがと、蜂楽…千切…」って幼馴染の名前呼んで無防備に寝落ちするシーン、鼻血出るかと思ったわ🤯💥💥 しかもみんながバラバラに過保護になりすぎて、潔くん照れ隠しで家出するとこも最高すぎた…!!ww清羅さんの冷静なツッコミも神だし、玲王が「街ごと灰にする」ってガチギレしてるとこ、愛が重すぎて笑う😂💕 鼻血さんの書く「強キャラがデレる瞬間」がエモすぎて毎話やばいです…次回も楽しみにしてますっ🔥🎀