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これガゼボって言うらしいです





続きです





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佐久間は向井の手を引いてリビングを出る


長い広い廊下に出ると探索した時は真っ暗だった廊下は大きな窓から月明かりがさしていた


すっかり雨は止んでいた


佐「康二は料理好き?」


向「うーん、そうやなー、、、割かし好きなほうやな!」


佐「じゃぁ!アップルパイ作れたりする?」


向「レシピ見れば作れるで!!」


佐「ほんと!今度作ってよ」


向「ええよ!任しとき!!」


佐「ふふ、康二は優しいね!」(*´꒳`*)


向「(ドキッ//)」


話に夢中になっているとどうやら一部屋目に着いたようだ


佐「着いたよ!ここはね図書室」


向井の目の前には木製の大きな重厚感のある2枚の扉


キィと音を立てて開く扉


向「失礼します、、、」


入ってそうそうに口を空けて固まる向井


向「ひ、広っ!?!?」


3階建ての本棚にダークウッドのシックな質感にオレンジ色の光が淡く照らしていた


入口前方には大きなアーチ窓が3つ


本棚の区画ごとにはしごがかけてあり、見渡しても全貌が見えないほどの広さ


向「それにすごい数の本、、、、」( ˙⌓˙ )


佐「でしょ〜」フフン!


向「これ全部読んだの?」


佐「一通りはね」


向「すご、、、、、」


佐「この中に色んなレシピ本があるから良かったら見てみてね!」


向「頑張るは」


佐「さ!次行こつぎ!!」


そう言って佐久間はまた向井の手をぎゅと握り案内していく


佐「ここがお風呂場」


佐「こっちは洗濯場所」


佐「こっちは、、、、」


と各部屋を一通り回って後は佐久間の部屋とゲストルームだけになった


佐「佐久間さんの部屋とゲストルーム先にどっち行きたい?」


向「うーん、さっくんの部屋!」


佐「了解でありまーす!!」


佐久間は向井の手を引く


佐「着いたよ!!」


着いた部屋の扉は今までとは違い一回りほど小さい扉だった


佐「どうぞ、入って」


向「おじゃましまーす、、、」


中は想像していたよりも普通の部屋で整頓されていた、ただやはり広い


どうやら部屋は2部屋に別れているようで入って真正面に柵のついた縦横1m程の硝子がハマった出窓がありクッションも並べてあった


出窓から向かって右手に天井から深い青色のレースカーテンとシルクカーテンがベッドを囲うように吊り下げられており所謂キャノピーベッドになっていた


ベッド両サイドには本棚


部屋の中央にはガラスの天板のローテーブル


ふわふわの丸いラグが敷いてあり、ローテーブルを囲うようにカーブしたソファーが対になるよう2つ置いてあった


ベッドと反対側には扉無しの入口


となりの部屋は衣装ルームのようだ


縦に4レーンハンガーラックがあり、いっぱいに服がつられていた


他には三面鏡のドレッサーと壁にかけてある姿見があった


広さの割にものは意外と少なめなようだ


向「何か思ってたよりも物少なめやね」


佐「まーね、自分の部屋に置かなくても揃っちゃうから」


佐久間は出窓からふわふわのモーフを2枚抱えると「ゲストルームに案内するから着いてきて」と言った


向「て、、、、」ボソッ


佐「ん?何か言った?」


向「あ、あ、いや何もないで、、、?」💦


佐「そう、、、、?」


向井は佐久間の小さな手が名残惜しくて握っては開いてを繰り返していた


佐「着いたよ!」


向「、、、、、」ボー


佐「どうしたの?」コテ


佐久間は小首を傾げてぼーっと手をにぎにぎしている向井の顔を覗く


向「うわっ?!な、なに?!」ビクッ


佐「どうしたの?大丈夫??」


向「だ、大丈夫やで!(びっくりしたー!!)」


佐「それならいいけど、、、」


佐「ここがゲストルームね!二人部屋が3部屋と一人部屋が2部屋」


向「なるほど!」


佐「部屋はこんな感じで案内は終了〜!」


向「だいぶん広いな、、、」


佐「ね、こーじ」


向「ん?どしたん?」


佐「一緒に中庭行かない?」


向「ええよ!」


向井の返事を聞いた佐久間は中庭へと続く扉を開けた


中庭に出てレンガ道にそって歩いていく


道中色んな植物が丁寧に手入れをされてすくすくと育っていた


しばらく歩いていると白い小屋?のようなところにたどり着いた


向「小屋?、、、」


佐「これはね〜、小屋じゃなくてガゼボって言うんだよ」


向「ガゼボ、、、」


白い屋根に白い柱が四門に1本ずつ


クリーム色のタイルが敷き詰めてあり、雨が入らないように屋根が大きく飛び出ていた


アーチ状の大きな入口、壁と屋根の間は彫刻が施されており月の光がさしていた


入口は十時に4つ、白ろのレースカーテンが月の光でキラキラと輝く


中にはローテーブルを囲うソファー2つに背もたれのない椅子が2つずつ


「うわー」と見とれていると「康二」っと手を引かれる


佐久間はソファーの端に座ってトントンと自分の太ももを叩いている


向「え?どうしたん??」


佐「膝枕してあげる!」( *´﹀`* )


膝枕の言葉に向井は佐久間の太ももを凝視して固まる


向「(え、ええの?こんなすべすべモチモチの柔肌に触れても、、、ブツブツブツ)」


なんて考えている間に佐久間に誘導されて気ずけば佐久間の太ももの上に頭を預け毛布を掛けられていた


向「え?!あれ、いつの間に?!?!」


佐「ど?俺の太もも、ま、男の太ももだから硬いだろうけど」


向「いいや、とっても柔らかいで、す///」カァァ


佐「ふふ(*´艸`)」クスクス


佐久間は毛布を被りながら可笑しそうに小さく笑っていた


向「笑わんといてや!」ハズ


佐「ごめんごめん 笑」


少しむくれながら向井は質問する


向「なーなー、何で中庭に来たん?しかも毛布かけて」


佐「ちょっと康二恋バナしたくて」ニコッ


向「恋バナ?」


佐「康二はさ今までに恋したことある?」


向「ま、まぁそれなりに」


佐「どんな人?」


佐久間は向井の頭を撫でながら耳を傾ける


向「そんな対した話でもないよ?」


佐「どんな話でも聞きたいの!」


向「しゃーないな〜」


向「うーん、一時期、3年ぐらい片想いしてた時があって、、、、」


佐「うん」


向「その人は、、、、あー引かんといてな?」


佐「俺はどんな話でも引かないよ?」


優しい声が頭上から降ってくる


向「、、その人は何処にでもいるような普通の男の人なんやけど、誰にでも優しくていつしか気づいたら好きになってたんよ」


向「その人な果物を売っとって、当時の俺にはその人の笑顔が輝いて見えた」


向「毎日のように店に行っては少し喋って果物を買って帰る」


向「その人は誰にでも優しく笑いかけるけど、俺だけは特別なんだって何でか思い込んでて」


佐「うん」


向「ある日、すきの気持ちが爆発してとうとう告白してしまったんよ」


佐久間は優しく頷きながら聞いている


向「でも、、、男に好かれるなんて迷惑だってこっ酷く振られてもて 笑」


向「あぁ、俺の勘違いや、思い込みやったんやってきずかされた」


向「その後、何回か女の人も男性も付き合ったけどなんか違うくて、すぐ別れて、、、、、」


向「それから今は恋愛はお腹いっぱいやは 笑」


佐「そっか、、意外と康二も大人な恋してたんだね」


佐久間の優しい声が乾いた何かを癒してくれている気がした


向「さっくんは、、、、さっくんは恋してないん?」


今度は向井が聞く番だ


佐「俺もね、一度だけパートナーがいたんだ」


佐「唯一血を吸ったことがある男性がいたよ」


向「血を、、、」


佐「その人だけは俺のことを普通の人として接してくれて、今では街の人も普通に接してくれてるけどね!、、昔は」


佐久間はどこか懐かしむような寂しそうな表情をしていた


佐「俺は街に行ったら冷ややかな態度をとられて、酷い時は石を投げられてたの」


向「え、石?!」


佐「うん、その人と出会った時も石を投げられて木で叩かれて、、、、意識も朦朧としててはっきりとは覚えてないんだけど」


佐「意識が途切れる前にその人が止めに入ったのだけは見えたの」


向「、、、うん」


佐「目が覚めたら知らないベッドの上で、どうやらその人が助けてくれたみたいなの」


佐「怪我が治るまでお世話してくれて、街の人にまで俺が無害だって説得してくれて」


佐「あれこれしてくれるうちに仲良くなって気が付けば毎日のように会って、お出かけしたりたわいのない話をして一緒に過ごす日が増えて、、、」


佐「隣に居るのが当たり前になってたの」


佐久間は向井の頭を撫でながら語っていく


佐「いつもの様にその人の家に遊びに行ったらディナーに誘われて告白されたの」


向「え!何て告白されたん?!」


佐「えー?、、、大介の隣に一生いさせてくれ、噛んでくれって」


少し頬を赤らめる佐久間が可愛らしく思えた


向「ほんでなんて返したん?」


佐「、、嬉しいけど条件があるって」


向「条件?」


佐「今から20年後、20年経っても気持ちが変わらないならその時はお嫁に貰ってくれる?って」


向「ええ!かわいい〜!!」


佐「///」


向「てことは、20年経ってもその人はさっくんのこと想い続けたんや」


佐「うん//もう一度告白してくれた」


佐「その日に、結ばれた日に血を吸って身も心もその人に、、、、」


佐「それから500年間寄り添った」


向「500年も」


佐「でもある日、悪い輩に捕まって殺されちゃった、、」


向「え、、、」


佐「憎くて恨めしくて、何も出来ない自分が嫌で悔しくてその人の遺灰のつぼを抱えて来る日も来る日も泣いてたなー」


佐「何も食べずに泣き続けて、とうとう涙も枯れて栄養不足と脱水症で倒れて、でもやっとあの人のところに行けると思うと嬉しかった」


向「、、、」


佐「でも、神の気まぐれなのか気にかけてくれてた街の人たちが倒れてる俺を見つけて看病してくれて、一緒に泣いてくれて抱きしめてくれた」


佐「久々の人の温もりに子供みたいに泣きじゃくって気づいたら寝てて、夢にあの人が出てきて死なないでくれって懇願されちゃって 笑」


佐「死ねなくなっちゃった」


向井は心配そうに佐久間を見つめていた


心配そうな向井に気づいたら佐久間がにっこりと微笑む


佐「安心して、今はなんて事ない日常が楽しいの!」


向「そっか」


向井はほっと一息吐き出す


佐「ね、康二?」


向「ん?」


佐「子守唄歌ってあげる!」


向「子守唄?俺子供ちゃうは!!」


佐「いいの!」


そう言って佐久間は歌い出す


佐久間の優しくて落ち着く美しい声が中庭の静けさに溶けていく


向「( ̄□ヾ)ファ」ウトウト


向井は佐久間の膝の上で眠りに落ちた


向「さっ、くん、、、、おや、す、、」スウスウ


佐「おやすみ、康二」ナデナデ








𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝

この作品はいかがでしたか?

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コメント

1

ユーザー

このお話ほんとに好きです 世界観が好みで 、今回も凄かったです ✨ 次も楽しみにしてます ✨

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