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一度外に出て、頂上付近で枯れ枝など、薪になるものを探す。
季節柄か結構落ちていた。
だいたい一人当たり4~5本を集めて、小屋に戻る。
小屋には、誰かが置いたらしい薪や練炭が一応あったけれど、
「この辺は、非常時に使う人用に取っておきましょう」
ということで、拾い集めた枝を折って適当な長さにして使用する。
「それでは、夕食をつくりましょうか」
ということで、夕食の調理開始。
本日のメニューは、ビーフシチュー。
大きいコッヘルで、肉を焼くところからスタートする。
人参やジャガイモは、折りたたみナイフで皮を丁寧に剥く。
タマネギも皮を剥いて、ざくざく状態に。
あとはゆっくりと煮込むだけ。
味付けは缶詰のデミグラスソースという、ちょっと豪華版だ。
時折かき混ぜたり薪ストーブの面倒を見たりしながら、じっくり煮込む。
外が暗くなり、明かりがランタン二灯だけになったころ、シチューがいい感じになった。
主食のフランスパンをナイフで切って並べ、完成。
「いただきます」
と皆で言った後、食べ始める。
「うーん、何か贅沢ですね。色々と」
確かに、山小屋貸し切りというのは贅沢だ。
「やっぱり、平日だと他に利用者は来ないですね」
「この付近1キロ以内には、誰もいないのです」
未亜さん、術を使って調べた模様だ。
そんなわけで、ゆっくりと温かい食事をいただく。
薪ストーブは時々、誰となく見に行って、薪を加えたりしている。
この薪ストーブの世話も、また楽しい。
「後で外に出て、星が綺麗に出ているか見てみましょうか。寒いとは思いますけれどね」
「寒くなったら、またこの小屋に逃げ帰ればいいのだ」
確かにそうだな。
水がないので、パンで鍋や食器の縁を拭うところまでがお約束。
そんな感じで、夕食は終了。
「さて、外も真っ暗でしょうし、星を見に行きましょうか」
そんなわけで、皆で外へ。
木々の枝があるから、そこまで空は広くない。
でも星の輝きがいつも以上に綺麗で、はっきり見える。
「今日は月がないから、秋の四辺形がはっきり見えますね。その右がペガサス座で、左がアンドロメダ座です」
正直星や星座には、あまり詳しくない。
でもこれくらい綺麗に見えたら、眺めるのも楽しいよな。
ただ息が白くなるくらい寒い。
綺麗な空気、という感じもするけれど。
「そろそろ冷えますから、小屋に戻りましょうか」
先生の言葉で、皆で小屋の中へ戻る。