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夢を蝕む蜘蛛の糸。

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夢を蝕む蜘蛛の糸。

3 - 第3話 行為

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2025年01月15日

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そろそろ気になっていたことでも試してみようか。

寝ている彼の頬をゆっくりと撫でる。

冷えた缶ビールのようにヒンヤリとしていた。

お酒の入った体は火照っていて暖かいだろう。

少しでも温まって欲しいが。

口が少し開いて、そこから細い舌がでている。

寝息を立てるたびにその舌がしゅるしゅると振動する。

その舌を少し掴んで、巻かせないようにしてみた。

苦しかったのか、目をぱちりと開ける。

白澤「おはよ、遅くなっちゃってごめんね…」

笑みを浮かべながらそう言うと吃驚したような表情を浮かべて白澤から離れようとする。

アカマタ「んっ、う”ゥ”~っ”…!」

舌を掴んでいるからか上手く喋れないようだ。

ただ、離して欲しいと、怖いと、そう言いたのうな事だけはわかる。

白澤「あははっ、離して欲しいならそう言えばいいのに」

と、無茶ぶりをしてみながら掴んでいた舌から手を離す。

アカマタ「なんでっ……なんでここにっ…」

目を丸くしながら、冷や汗を垂らしそう言う。

白澤「……なんでって、ここ、僕の家ね、」

家の地下室、と、しゃがみ込んで笑いを零しながら言って。

自身の曲げた膝に肘をつけて目の前のアカマタを見詰める。

白澤「痛かったでしょ、尻尾」

荒れている尻尾を指さしながら眉を下げ、心配しているような素振りを見せる。

白澤「今外してあげるからね、」

そう言い、近づこうとするもアカマタは白澤を怖がり、離れていってしまう。

その様子にぽかん、と目を見開き、アカマタを見詰める。

白澤「っははは!面白いなぁ……なんもしないって…今は、」

酔って気分がいいからか笑いを零してまたアカマタに近付く。

そう言われ、少し警戒心が解けたのか逃げる様子も見せない。

白澤「そういえば、前に聞いた話なんだけど……蛇ってさ、性器2つあるってほんと?」

重りを外している途中にそんなことを聞いてみる。

それを聞くと、重りが取れたからか素早く白澤の元から遠ざかって。

アカマタ「あ、貴方…っ、何言ってるんです……」

自身の尻尾を隠すかのように尻尾を後ろにやっては白澤を睨みつける。

白澤「あは〜っ、その反応は本当なんだ?」

にやにやと気持ちの悪い笑顔を浮かべるとアカマタに近づいて行く。

それに反応するようにアカマタは白澤から逃げるような素振りを見せるも、相手は神獣。

額にある眼を使われては困る。

白澤の額の目の存在に気付いては逃げるのを辞め、その場に留まる。

白澤「ん………もしかしてこの眼、使われるって思ったの?そう簡単には使わないよぉ、体力使うしさぁ」

へらり、と笑みを浮かべてはゆっくりと近付いて。

それが怖いのか、息を荒く乱している様子だ。

所詮毒もないただの蛇だ。

そんな蛇が神獣相手に逃げられると思っているのだろうか。

否、“逃げる”なんて行為、もう諦めているだろう。

白澤「大丈夫、1回ヤッたら辞めるから…」

アカマタに覆い被さるように抱き着き、彼の耳元でそういう。

“蛇との交尾”なんてものが世間に知られれば自分も、相手も不利になるだろう。

だからこそ公開はしない。

相手も自分を監禁しているなんて世間に言わないだろう。

かなり繁盛している薬剤師の神獣だ。

知られれば客なんてどころじゃない。

そんなことを考えていたら白澤はもう既に自身の服に手を入れていた。

白澤「服長いからね…あんま届かないや…」

眉を下げ、少し不満げにそう言う。

アカマタ「少しでも隠すためですよ……貴方には分からないようですが…」

服の中に手を入れられているだけでもびくびくと体を少し反応させているようだ。

するする、と腰の方へと手をやっていく。

眉を顰め、口元を手で隠す。

下唇を噛みながら、与えられる快楽から逃げようとしている様子だ。

白澤「あんまり表情隠さないでよ〜…?恥ずかしがってるとこ見たいんだからさ…」

と、無理矢理手を抑え込む。

表情をにやにやと見詰めながら片手で腰をやらしく触ってくる。

女性を相手にして何度も経験を積んでいるからか腰を撫でられただけでもぞくぞくと身震いをして。

本格的にヤる……天国の者、ましては神獣となんか交わしていいのだろうか。

眉を下げ、そんな不安が入り交じっては少し涙目になってしまう。

白澤「ん、泣かないで……大丈夫だから…」

そう優しく声をかけては頬を撫でたあとに唇を重ねて。

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