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嫉妬
✂︎——————キリトリ線—————–✂︎
💙
テレビ画面の中、スローモーションのように重なる二人の影。
静まり返ったリビングに、ドラマの盛り上がりを象徴するピアノの旋律だけが虚しく響く。
💙「……うそつき」
膝を抱え、ソファの隅っこで小さくなる。
画面の向こうでは、あんなに
「キスシーンとかはないから!」
と断言していたはずの仁人が、
ヒロインと綺麗なキスシーンを演じていた。
💙「絶対ないって言ったやん。嘘やん!、
も う知らんしぃ……」潤
溢れそうになる涙を堪えるように、ぎゅっとクッションを抱きしめる。
仕事だと分かっていても、あんなに甘い顔をして自分以外の人に触れている姿を見るのは、耐えがたい苦痛だった。
時刻は夜の11時を回った頃。玄関の鍵が開く音がして、聞き慣れた足音が近づいてくる。
💛「ただいまー……。あれ、太智。起きて
たの?」
少し疲れたような、でもどこか嬉しそうな声。
いつもなら真っ先に「おかえり!」と駆け寄るはずだが、今はそんな気になれない。
💙「……ふんっ」
わざとらしく顔を背け、鼻を鳴らす。
💛「え、?…、なに。もしかしてなんか怒
ってる?」
仁人がソファの背もたれに手をかけ、
覗き込んでくる。
その顔を見ると余計にさっきの映像がフラッシュバックして、胸がチリリと痛んだ。
💛「だいちこっち向いてよ。何拗ねてん
の」
仁人が可笑しそうに笑いながら、
僕の頭を撫でようとする。
しかし、僕はその手をすり抜けるようにして、さらにクッションに顔を埋めた。
💙「……じんと、、きすしてた」
絞り出すような小さな声。
仁人の動きが、一ピタリと止まる。
💛「ああ…。今日、あのドラマの放送日だ
ったっけ」
💙「うそつき…ないって言ったじゃん!絶
対ないってそう言ったから安心して見
てたのに……っ」
ついに堪えきれなくなった涙が、一粒ポロリとこぼれ落ちる。
僕の震える肩を見て、仁人の表情から余裕が消えた。
💛「ほんとごめん。台本が急に変 わったっ
ていうか、監督の演出でそうな っちゃ
って。言い訳になるけど、言うタ イミ
ング逃してた。」
💙「……。じんとの嘘つき、バカ……」
💛「ごめん。マジで悪かった」
仁人はソファの前に回り込み、床に膝をついて僕の視線に合わせる。
真っ直ぐに見つめてくるその瞳は、嘘偽りなく申し訳なさに満ちていた。
💙「……じんと」
💛「ん?」
💙「……じゃあ、きすしてよ」
仁人は一瞬、呆気に取られたように
「え?」と声を漏らした。
💙「ダメなん?俺にはしてくれへんの?」
💛「いや、ダメなわけないだろ…全然い
いよ。むしろさせて」
仁人の瞳に熱が宿る。僕の首筋に手を添え、優しく引き寄せる。
💛「太智が満足するまで何度でもやったげ
る」
ふわりと重なる唇。ドラマのそれよりもずっと体温が高くて、甘くて、少しだけ強引な口づけ。
💙「……っ、ん……///」
わずかに唇が離れると、僕の顔はさっきまでの涙が嘘のように、真っ赤に染まっていた。
💛「ははッなんで照れてんの?自分から言っ
たくせに」
💙「だって急にかっこいい顔するか
ら…///」
💛「お前マジでさぁ…。そういうとこ、
本当にずるい///」
仁人は少しだけ呆れたように、でも愛おしくて堪らないといった表情で、僕の頬を両手で包み込む。
💙「ふふん…。どうせ、こういう俺のこと
も好きでしょ……?///」
💛「悔しいけどめちゃくちゃ好き」
そう囁くと、仁人は再び顔を近づけた。
今度は深く、深く、確かめるようなキス。
チュ♡ という湿った音が静かな部屋に何度も響く。
💙「ん…っ、ふは……。……もっと、もっ
としてよ?///」
💛「当たり前だろ。寝かさないから覚悟し
ろ よ?」
拗ねていたはずの夜は、いつの間にか二人だけの甘い時間へと塗り替えられていった。
✂︎——————キリトリ線—————–✂︎
受けの嫉妬はかわいい
コメント
6件
あぁ、好きです。流石に好きです。 てかいつも好きです(?) 特大💛💙有難う御座います🫶🫶 最高でした😭♩
はぁぁぁ最高😇😇 わかるわかる受けの嫉妬はもはや神レベルで最高👍️👍️👍️ 塩レガチでこんなんしててくれないかな
いや~、もう最高すぎて滅ぼされた、🫶 ほんと受けの嫉妬は最高。🫶 実際にこんなことが起きてたらタヒぬかと。🫶