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「心琴くん?」
「へ!?」
「なんで周さんがここに!」
「少し散歩をね心琴くんこそ何故ここに?」
「弟が熱で食べ物をと」
「僕もついて行ってもいいかな?」
「はい!全然大丈夫ですよ!」
イケメンと最初のデートがスーパーか、
なんか夫婦みたいというか、何を言ってるんだ俺???
「スーパーなんて初めて行ったよ」
「え?普段行かないんですか?!」
「あんまりね、何を買うの?」
「ん〜うどんとヨーグルトとスイカとかですかね、あと明日食べる食材とか、 周さんは何か買うんですか?」
「私、あまりスーパーというものを知らないから何が売ってるのか分からないんだよね、」
「全然教えます!」
逆にありがとうございます!
「やばいぞ、」
「お前の方が全然やべぇよ」
心琴が知らないイケメンとデートをしている、
この場にいるのが高井じゃなくて良かったぜ
「あれってお前の友達のー、なんだっけ?みこくん?」
「み・こ・と・な!姉ちゃん本当に人の名前覚えるの苦手だな…」
「それでなに、その心琴くんがあのイケメンとどういう関係なの?」
「いや、俺にも分からない、見たところ年上だし、」
もしもあいつが心琴の好きな人なら、、、
この津野が調査するしかないな
「すげぇなあのイケメン、主婦たち野菜や惣菜よりもイケメンの方見てるよ」
「本当だよ!!本当にどうしたもんか、」
「お前の感情忙しいな」
周さんの隣って凄い特別な感じする、
みんなの目線周さんにしかいってないし
「ん?」
この色男めっ!…
「いつか心琴くんに私の家に来てもらいたいね」
「周さんの家でかそうだなぁ場違いに感じちゃうかもです笑」
「いやいや、心琴くんならいつでも大歓迎だよ」
やばい、心臓バクバク、
「おいおい、良い感じじゃないか」
「良い感じじゃだめなの?」
「いや、ダメじゃないけど、イケナイ匂いがする!」
「お前はあいつらのなんなんだよ… あ、会計行った」
「私の飲み物一緒でもいいかな?」
「はい!全然大丈夫です!」
「〜円です。」
緊張して少し買いすぎたな、
「カードで」
「まって!周さん悪いですよ!本当に大丈夫ですから!」
「お店の件と色々教えてもらったお礼だよ。
気にしないでね」
「あ、ありがとうございます!でも…」
「じゃあ今度お店のコーヒー奢ってね。
心琴くんが入れるコーヒーとても好きだから」
「あいつ涼しい顔であんな紳士な真似を、」
「私だったら惚れちゃうわ」
「教えてくれてありがとね」
「こちらこそ!お金とか色々ありがとうございます!」
「ここから家どんくらい?」
「15分くらいですかね、」
「じゃあ奢ってあげたついでに付き合ってもらおうかな」
「何をですか?」
「家ついてっていいかな?どんな家に住んでるのか気になっちゃって」
「え!全然いいですよ!」
「片方持つよ」
「ありがとうございます!、」
「私たちも帰るぞ〜」
「えー、」
あんなに楽しそうな心琴久しぶりに見た、
この事は心の内に秘めておこう、
「姉ちゃん持ってよ」
「ヤダダルい」
やばい緊張する、
「心琴くんって兄弟は弟だけ?」
「いえ!あと妹もいます。弟と妹は双子なんです!」
「へ〜双子か、凄いね。あとタメ口でいいよ」
「タメ口なんて出来ないですよ〜泣」
「僕心琴くんと仲良くなりたいからさ!
でも心琴くん未成年だから慎重に行かないとね笑」
「確かに、」
そうだ、確かに僕は学生で相手は社会人、年齢の差もある。
「どうしたの?心琴くん」
「僕が社会人だったら良かったのになって」
悔しさや悲しさ出いっぱいで、
少し不満をたれてしまった。
「将来何になりたいの?」
「え?」
「私は特に無かったなぁ心琴君ぐらいの歳」
俺は、何になりたいんだろう
この夏が終わって受験シーズンがまた始まって、大学に行くか就職か、
「平和な日常が欲しいです、。」
「……」
「……?」
俺何を言ったんだっけ、不意に出た言葉出忘れてしまった。
「!?周さん?」
「心琴くんの髪の毛ってサラサラだよね!もっと撫でたくなる」
「………??」
嬉しさと動揺が隠せなかった。
「平和な日常ってなんだろうな」
平和な日常
温かいご飯と戦争の無い世の中が平和なのか?
温かいご飯があればいいのか?
「平和な日常、」
確かに考えたことがなかった
平和ってなんだろう、
俺って本当に平和な日常が欲しいのかもわからない。
「難しいこと考えたってしょうがないよね
でも心琴くんの周りには優しく助けてくれる友達がいる。もちろん私もその中の一人だと思ってるから」
「うっ……」
俺は泣いてしまった
「……」
困らせてしまったかな?、
「?…何してるんですか周さん、」
「おんぶだよ?ほらのりな」
「えぇ、嫌です無理です」
「え〜そんなに言われると泣いちゃうな」
「いやそういう意味じゃなくて、」
こんなイケメンの肩を汚すのは、気が引ける
でも、少しぐらい甘えてもいいよね
「乗り心地はどうですか〜」
「なんですかそれ笑でかい背中ですね」
「そうかな〜逆に心琴くんは軽すぎるよ?
ちゃんと食べて、」
「………」
「寝ちゃったか。心琴く〜ん私心琴くんの家わかんないよ〜、!」
「だからいつまでいんのさ!」
「ちょ、姉ちゃんあと少しだけ少しだけだから、…」
「あのイケメン泣かせてんじゃん」
「は!?まじじゃん、俺カチコミに行ってくるわ」
「おい待て待てstay stay」
「心琴く〜ん?」
「あの!」
「……、こんばんは心琴くんのお友達かな?」
「こ、こんばんわ、そうです!心琴の友達です!何してるんですか!」
「心琴くんと偶然会っておんぶしたら寝ちゃってね、家知らない?起こすのは可哀想だから送っていきたくって」
「知ってますけど、俺も同伴させてもらいます!」
「え!いいの〜?ありがとね」
「おい!私はどうすんだよ!」
「姉ちゃんは先に帰ってて!」
「弟くんお借りしますね」
「……全然いいんですけどメアドとか交換できたりできます?」
「姉ちゃん!!!」
「あはは笑」
「…心琴とはどういう関係性なんですか、」
「カフェで出会ってまだ定員と客って関係だよ
少し世間話するぐらい」
まだ、、か
こいつ考えていること読めないしスーツ着てるけど結構高そう、いいとこのお坊ちゃん?
いやでも20代ぐらいだし仕事はしてるか、
社長かなんかか?
「何歳ですか」
「23だよ君は何歳かな?」
23か、
「俺は16です」
「じゃあ心琴くんも16か、16って事は高校2年生だね心琴くんのように君もバイトしてるの?」
「いや、俺はしてないです。部活動優先なんで」
「なんの部活入ってるの?」
「バスケ部です、」
「いいね!バスケ!と言いますか、名前を聞いてなかったね 私は皐月 周《さつき あまね》です。」
あまね、心琴の苗字と似てるな
「俺は津野 健太《つの けんた》です。」
「あとタメ口でいいからね」
「うん、ここが心琴の家だよ」