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…誰かの声がする。それは私の持ってる刀からだった。
「はぁ、何のためにお前の元にいると思うんだそれじゃお姉ちゃん達に顔負け出来ねぇだろう?」
だれ?
「いいからお前は過去の記憶を思い出すんだ。」と、刀から言われた。
…
「ん?この子は…」
「…別次元の住人か…年齢はおそらく10代位だと思うが」
「それだったら私達で保護しましょう?」
「そうだな」
これは…私の記憶?
「さーてこの子の名前をどうしようか?」
「うーん…どうしよう…」
「ねぇ、●●ちゃん“幸福”の花言葉って何だっけ?」
「うん?“よもぎ”とかじゃねーの?」
「よもぎかいいね、今日から君の名前は蓬だよ!」
あぁ、頭が痛いっ…
「へぇ、お前料理できるんだな、なんか意外だな」
「●●ちゃん料理できないもんね〜」
「うるせぇお前もだろっ」
あ…あぁ…
「ん?強くない?蓬ちゃん弱気の私の実力でもここまでいくなんて…」
「姉さん〜幾ら手加減しまくったからって負けかけるって…」
「●●ちゃんもやってみてよ、蓬ちゃんに油断してると負けるかも」
「はぁ、私は姉さんみたいに手加減は中々できないんだよ?」
ガギンガギンガギィィン
「…うん?強くないっ!?」
ガギィィィィン
「ほらね?やっぱり強い、技とか無いけど刀だけでここまで追い詰めてくるなんて」
「…技使わず戦ったら負けそうだな…これ」
…っ
「…うん?●●、その子は?」
「あ〜最近拾った蓬ちゃんだよ、別次元の住人だと思ったから私達で拾ったんだよね〜」
「…そうか、よろしくな、蓬」
「あ〜そういえば、この子中々に強いから一回手合わせしなよ」
「ふむ…そうかじゃあ、やろうかな」
30分後
「まさかこれほどとはな…蓬、お前にこの刀をあげるよ」
「●●…本当にいいの?」
「あぁ、正直もう●●と平和に暮らしてく予定だしな、後は予備の刀でなんとかするさ」
「はぁ…まぁ良かったね蓬ちゃん」
…そうか
「…ぜぇ、はぁ、ぜぇ、はぁ蓬ちゃん!ここから先は逃げて!もう少しで奴らが来る!」
「私達は後から追いつくから…」
色々、思い出した…
私のこの刀の存在、そして死月達の関係などを。
それは…2ヶ月も前のことだったんだ…そしてその事件は私達「水無月家」が狙われた事件だった。
そして私達を守る為「冬月家」「創裏月家」の2つが私達の為に一緒に戦ってくれていた。
しかし戦力の差が大きく現実は甘くなかった…
冬月家の両親は行方不明、創裏月家の両親は死亡、兄は行方不明…
そしてこの私の刀の存在は「冬月 白極(ふゆつき しきょ)」という人物に貰った「白夜刀と極夜刀」である。
白夜刀は刃先は白い刀で極夜刀は刃先が黒いものとなっていた。
私は過去の記憶をほぼほぼ思い出せたので刀の形が元に戻った。
「ここで終わらせる、死月…君の為にね」
「ほう?面白いじゃないか、貴様如きの力程度で何とかなるとでも?」と、急に城が揺れ動き
ガラガラララーン!!!
と、城は崩壊していった。