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花吐き病


















青視点

久しぶりの休み。たまには1人でお酒に溺れてやろう。そう思って家の片っ端からお酒をかき集め、準備をした。するとスマホからピロンッと通知音がなった。なんだろう…見てみると僕の好きな人からのメッセージ。

今から青んちで飲んでいい?

好きな人と一緒にいられるチャンス。逃すわけにはいかず、いいよ、と返信した。



「邪魔しまぁ〜す!」

『邪魔するなら帰ってくださ〜い』

「なんでだよww」

特になんともない会話。それでも僕は嬉しく感じた。












だいぶお酒がまわっていい気分になってきた時、君の口からある事実を知らされた。

「俺さ、赤のこと好きなんだよね…」

聞きたくもなかったことが聞かされる。僕は心がズキズキとして返事が返せなかった。

『…w』

『頑張れよ??ww』

「適当だろw」

僕は何事も無かったかのように反応すると、いつもよりも頬を赤く染めて会話を再開しだす君。そんな君が僕の目に入るたびに心が痛かった。
















その日から2週間以上が経過したある日。僕は喉に違和感を覚えた。

『ゔ…ッッゲホッ』ハラハラ

衝撃すぎる光景に自分の目を疑った。


僕…花を吐いてる…ッッ?

その日はすぐに編集作業を切り上げて病院へ行った。



診断結果は……













“花吐き病”だった。

花吐き病は片思いをこじらせた時に発症して、片思いを叶えない限りはずっと花を吐き続けるらしい。最後は”死”。

僕が…叶うわけないじゃん…












なんで…?













なんで…













なんで僕を恋に落としたの?












叶うわけないのに…












その日以降、赤くんと桃くんの関わりを見る度に咳き込んで花を吐くようになった。でも、目が勝手に桃くんと赤くんがコラボしている動画や写真を追う。その度に苦しくて…悲しくて…叶うわけがないんだって…

『ゔあ”ッッ…ゲホッ』ハラッ

『ケホッケホッ』

もうやだよ…?なんで恋しちゃったのかな…?叶わない恋は…












嫌だよ?

桃くん…気づいてよ…

嘘でもいいからさ、好きって言って…

僕…活動続けたいよ…?

ねぇ













ねぇ












ねぇ













桃くん。













好きだよ。ずっと。




















だからさ、僕と最後くらい一緒に居てよ…



















君のこと、愛してるよ。

























もっと君といたかったな…













「青…?」

「おい…?」

「嘘…だろ…?」

『桃くん…』ニコッ



















『好きでした』

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