黄視点
僕はある心の病気で珍しい病院に移動した。この病院は珍しい奇病の子たちを受け入れてくれる病院なんだって親に教えてもらった。僕の入院する病室は529。そこには奇病の男の子がいるって聞いた。まぁ、仲良くするつもりは無いけれど。
ガラガラ
綺麗な子だった。髪は毛先が白くなっているが、恐らく元は青色の髪。なんだか…ファンタジー小説の中にいるみたい。我に返ると、背中の羽に目がいった。
「この羽は?」
『僕は青。この羽は天使病っていってね、』
「そうなんですね、」
正直、どうでもいい。他人のことなんて。でも奇病については少し気になった。
『黄くん!!見て!!』
「読書で忙しいので。」
その日は読書を理由に話が続くのを断った。でも、青くんは僕の言い訳を無視してまで話そうとしてくる。どれだけお人好しなんだろうか。
『黄くん!今日ねぇ~♪』
「……」
『黄くん!あのね!』
「あの…!」
『?』
「なんで僕に話しかけるんですか?」
「他に相手いますよね?」
『僕が黄くんに話したいから。』
「なんで…ッ」
『僕が話さなかったら…黄くん居なくなっちゃうでしょ?』
『僕は…まだ生きれる人をタヒなせたくない。』
青ちゃんと真面目に会話した日。青ちゃんの考えは正しかったのかも。生きれそうな人を医者も優先する。生きる可能性が高く、救える可能性も高いから。青ちゃんもそう。もし、自分はタヒぬ病気だったとして、でも自分の友達は生きれるのに自殺しようとしてるなら…
僕でも生きれる友達を優先する。それと同じ。
以外と色々考えてる。青ちゃんって___
その真面目な会話から数ヶ月が過ぎようとしていたある日。僕は精神的な病気の薬と戦うために身体の準備をしていたところだった。その時に、青ちゃんが言っていたことが現実となる日がきてしまった。
『はッ…はッ…』
「青ちゃ…」
僕がその薬の投薬の準備をしていた時ストレスで自傷行為をし、その自傷行為のしすぎで集中治療していると、青ちゃんの命の灯火が消えようとしていた。医療関係の人達が僕と青ちゃんを行ったり来たりしている。すると、急に青ちゃんの口が開く。
『死にそうな僕より…ッッ』
『生きれる黄くんを助けてほしい…ッッ』
青ちゃん…何言ってるの?
僕の方が生きてる罪が大きいのに…
僕の方がタヒんでも大して”ガイ”もないのに
「青ちゃん…ッ?何言って…ッッ」
『僕…言ったでしょ…ッッ?』ニコッ
「な…にを…ッッ?」
『僕は…ッッ生きッれ…る人を…ッッ』
「…ッッ!!」
『タヒなせ…ッッたくッない……ッッて、』ニコッ
「ぁ…ッッ」
そう…あの時青ちゃんは言ってた。タヒぬ事が確定している人よりも生きることの可能性が高い人を生かす方がいいって。
青ちゃんの判断で医療関係の人たちは僕を優先した…
ピッ
『黄…ッッくん…ッ?』
ピッ
「な…に…ッッ?」
ピッ
『生きててくれて…ッッ』ポロポロ
ピッ
「青ちゃん…ッッ?」
ピッ
『ありがとぉ…ッッ』ニ”コッ
ピー ッ____
「青ちゃん…ッッ!!!」ボロボロ
BADEND____
コメント
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本当に凄い… やっばいわ… 最高。神。これ以上の言葉が出ない