みんな俺のこときらいなの?
みんな俺に対して冷たいし
俺には笑顔を見せてくれない
ねえ、どうして?
俺、何かした?
ねえ、教えてよ
お兄ちゃん!
お姉ちゃん!
瑠星(りゅうせい)!
俺は、早川琉生(はやかわ るい)。15歳、中学3年生だ。
俺には、お兄ちゃん、お姉ちゃん、弟の3人兄弟の次男だ。
でも、最近俺に対しての視線が冷たい。
俺、何もしてないのに…
友達も、いない。
いないというか、いた。
でも、みんな俺から離れていって、ついに一人になった。
部活の後輩も、俺のことを慕ってくれない。
俺のことをわかってくれる人は、いない。
俺、生きている意味ってあるのかな。
そうつくづく思う。
でも、頑張って生きてる。
母さんに言われたから。
昔、俺が病気で入院して、生と死の境界線にいた時、母さんは俺にずっと話しかけてくれた。
「琉生!死なないで!」
涙を流しながら、言った。
俺が無事目覚め、体調も回復した時、母さんは不治の病にかかった。
余命も1ヵ月。
もうあと1日というときに、母さんは言った。
「ねえ琉生。どんなにつらい状況でも、どんなに死にたくても、お願いだから、頑張って生きて。それが、母さんの、一生に一度の、お願い」
何だよ。一生に一度のお願いって
そんなの何回も言ってただろ。
泣かないで。一生のお願いだから。
許して。一生のお願いだから。
もう何度言われたことか。
最初の1回はちゃんと聞いたけど、2回目からは、聞いていない。
でも、何故かこれだけは守っている。
なんでだろう。
兄弟に冷たい視線を浴びさせられ、友達も離れていって、後輩も慕ってくれなくて、俺には生きる意味なんて無くて。
母さんも、父さんもいない。
おばあちゃんも、おじいちゃんも。
親戚も、いとこも。
俺には、兄ちゃんたちしかいないのに。
どうしてそんな視線になるの?
俺、どうしたらいいの?
助けてよ、兄ちゃん、姉ちゃん、瑠星!
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(;_;)