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「はぁ…はぁっ……」
息が上がり、心臓の鼓動がうるさい
緊張で喉が乾く
身体に上手く力が入らない
グラグラする 頭が痛い 逃げたい
「………………くそったれ」
毒づき、目の前の敵としっかり向き合う
神聖能力学園、入学試験当日
試験の1つ目【体力】
障害物を攻略し、ゴールを目指す
「ふっ!」
能力を使い、障害物である壁を蹴り破る
今扱えるのは、ようやく1割である10%
リアとの修行でここまで伸ばした
「な、なんだあいつ…速いぞ!?」
蹴り破った壁の欠片を足場に、他の受験者を越していく
「よっし!!」
ズザーと、音を立てゴールする
リアもオトハもゴールできたようだ
試験の2つ目【筆記】
正直、すごい疲れた(´・ω・`)
リアとのスパルタ教育がなければ詰んでいただろう
これに関しては……
「疲れたォォ… 」
オトハの勉強嫌いのほうが心配だった
「だ、大丈夫だオ(´・ω・`)」
リアがサンドイッチの入った包みを持ってくる
そうするとオトハは……
「サンドイッチ!食べる!食べるオ!」
「ふふっ♪たくさん食べてくださいね♪」
すごいな、リアの料理…
「ハクト様も、たくさん食べてくださいね♪」
「はーい(^O^)/」
僕もチョロかった
試験の3つ目【能力】
ついにきた、この試験の中でもっとも過酷な試験が
開始とともに、試験会場からワープする
「……どこだ、ここ」
辺りはジャングルのような場所
視界が悪い…
「っ!?」
いきなり、腕を貫かれた
赤い…これは、血!?
血で貫かれた、相手の能力は……血液操作
「勘がいいですね」
振り返る
そこにいたのは、腰にまで届く白い髪、瞳の色は、どこまでも透き通っている透明
「私の攻撃を所見で避けるほど、研ぎ澄まされた直感、すばらしいです」
ゾッとした…称えるような、笑顔を見せながら……恐ろしいほどの殺気を感じる
そこから始まるのは、一方的な蹂躙だった
私に群がる、有象無象のゴミども
ハクト様、オトハ様
お二人はすばらしい方です
「…特定の条件で人を操り、支配する能力ですか」
自分でも驚くくらいに冷たい声がでる
こんな声、ハクト様には聞かせられませんね
「私の能力、大天使……その象徴は白
純潔な白は何色にも染まらない」
殺してもいいんでしたっけ?
それはハクト様が悲しみますね
「よかったですね、私の旦那様が優しくて」
四肢を切り裂き、動きを封じ、そこから立ち去る
落雷と、爆撃から発生される大きな音
耳が痛いオ!
キーンだオ?
聞いたらキーンだオ!
「やだぁ(´・ω・`)」
泣きたいオ~、こんな能力いらないオ
でもでも、使わなきゃ勝てないオ(´・ω・`)
「爆雷」
速度を上げ、電撃と爆撃を浴びせる
やせ我慢です(´・ω・`)
泣きたいオ(´・ω・`)
相手目線…
「な、なんだあいつ…恐ろしく速い」
恐れられていた
「はぁ…はぁっ……」
息が上がり、心臓の鼓動がうるさい
緊張で喉が渇く
身体に上手く力が入らない
グラグラする 頭が痛い 逃げたい
「………………くそったれ」
毒づき、目の前の敵としっかり向き合う
「やってやるよ」
いい加減、ボコボコにされるのにも憤りを感じていた
「僕の能力の全部だ」
使い方なんて知らない、ただ念じるだけ
能力に意思なんてものがあるかも知らない
ただ、そうであってほしいと思うだけ
「寄こせよ」
自分でも驚くくらいのスピードで動いた
相手の能力をコピーするために
相手に触れ……
「ひゃんっ!?//」
触れ…触れた
相手の、大きく実った双丘に
やっちまった…
「キャアァァァァァ!///」
「グボァ」
殴り飛ばされた
避けられたと思う
でも、なぜだか避ける気になれなかった
『綴る能力をお決めください』
あれでもいいのかよ!
『選択してください』
・血液操作
「血液操作…いいね」
自身のオーラ、魔力を血液に変換し操る
失血死の心配もないのか
「何を止まっているんですか」
血液の槍が体を突き刺す……
「当たらねーよ」
血液を目に集中させる
見える
全部見える
僕の弱点である『失血死のリスク』を克服
自損前提の能力
その弱点を塗り替える
「英雄譚、魔王伝、血液操作…全部のせる」
【全能力同時発動《オール・アビリティ・アート》】
相手の腹に、一撃をぶち込む
「はあ…はあ……」
動かなくなった
勝った…
意識が朦朧としてる
試験の終了を知らせる鐘の音が聞こえる
それと同時に、僕は意識を手放した