佑志に言われたことをずっと考えていた。
奈緒に言っていない彼女、森田 梓の事。
佑志の言う通り、彼女とのことはちゃんとしなければいけないということは俺が一番よく分かっていることだった。
彼女との付き合いは小学校からで、腐れ縁みたいなところもあって、邪険にできずにいた。
あの時、もう少ししっかり線を引いていたらこんなことにはなっていなかったのかもしれないけど、それをしなかったのも俺自身で。
佑志には甘いと、それは優しさではないと散々言われた。
だけど、あの時の彼女を目の前にした俺には強く突き放すことができなかったのだ。
彼女は何も悪くはないとは言わないけど、俺の方に非があるのは明確だった。
だから彼女を責めることなんてできなくて、こんな風にズルズルと関係を続けてきてしまったのだ。
でも……
いつまでもこんな状態で良いなんて思っていない。
いつか、どこかでちゃんとしなけれ********************
******************
*******************
********
*****************
*********
***********
*******************
コメント
1件