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昼にみていた夢が、嘘のよう
みんな、みんな消えていく
もう解っていたんだ。
これは幻覚なんだなと。
もう彼女はいないと。
広い一人きりのベッドの上で
啜り泣くしかできなかった
この手が、紅く染る時__
彼と喧嘩をした
大喧嘩だ。
いつもの事なのだが、今回ばかりは本当に許せない
そんな気持ちとは裏腹に、
嫌いにならないでという気持ちの方が強かった
ただ、好きでいてと思っていた
だから、もう終わるね。
これ以上自分を嫌いになってほしくないから
彼の悲鳴が、耳に届いた
大好きな先輩。
もう、逃がしませんから。
そう誓った
先輩は、いつも部屋の壁を叩く。
トントントン、ドン!ドン!ドン!、トントントン
青ざめた顔で、汗を流して。
でも、近所迷惑になるかもしれないから
そろそろイモムシになってもらおうかな。