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日帝「2つに…別れてる?」
🇬🇧「えぇ、といっても…私を除く🇫🇷、🇷🇺、
ド帝、墺、イタ王は’急進派’でして、清の会社に対して早く 加盟を求める人たちです」
日帝「じゃあ…貴方は?」
「ここだけの話…私は前から清の権益をとっているんです。だから彼らに権益を貰われると困るのです…私は独占したいですからね」
あくまで列強にいるのは建前。彼らに権益を奪われないように動く英国の策謀に日帝は息を呑む
🇬🇧「そこでです…私と協力しませんか?」
思わぬ展開にさらに困惑する
🇬🇧「貴方は清の権益を奪われたくない私と同じ立場です。安心してください。指示は全て私に任せてください」
日帝「え…え?」
🇬🇧「…ダメですか?」
うつろな悲しい目を日帝に向ける
彼は日帝が押しに弱いことを理解している
それに、おそらく彼に着いていけば清の権益も今よりも守られるのでは…
日帝「い…いいですよ」
🇬🇧「ありがとうございます!でもまずは列強として色々学ばないとですね。着いてきてくださいね?」
日帝「…承知です」
一方その頃、清の会社では…
清「クソッ…日帝…奴を怒らせるようなマネするなアルよ…」
朝鮮「社長、彼は早かれ遅かれこちらに来るつもりだったのでは?」
彼らは今、列強連合の管轄下に置かれてしまっている
今は薄暗い部屋に閉じ込められてる状態だ
清「そんなことは我も分かってたアル!でもこの伝統的な会社を賠償同等の目に遭わされるなんて絶対に嫌アル!」
朝鮮「いつか再起できるその時まで…」
数ヶ月後、列強連合の会議にて…
ド帝「そういやイギリスの奴、ここ数ヶ月見ないな」
🇫🇷「ぼっちだからでしょ?」
🇷🇺「取り敢えず、満洲の権益は俺が全部貰う」
ド帝「じゃあ俺は青島の権益を」
ここでいう満洲や青島は清の子供達に与えられている利益のことである
彼らは清の会社の権益の配分について議論していた
イタ王「清は子沢山で助かったんね!」
🇫🇷「じゃあ僕は広州を」
「ちょっと待った」
話を遮るようにドアから入ってきたのは日帝
日帝「その話…僕も聞きたいのですが」
🇷🇺「あ?若造はどっか行きな」
場違い同然な彼に列強達は一蹴しようとする
日帝「ふーん…これを見てもですか?」
彼が懐から取りだしたのは、一つの手紙であった
日帝「これを見てください」
その手紙になんの意味があるのか。言われるがままに見るとそこには清直筆の会社の権益について書いてあったのだ
🇷🇺「我が会社の権益に対しては基本的に列強連合に自由に決めてもらうとする。ただし、
日帝には満洲、朝鮮の権益を与える…は?」
日帝「何か文句でもありますか?」
🇷🇺「ふざけるな!なぜ今更こんなものを!
どうせ偽造に決まってんだろ!」
数ヶ月前とは全く違う、日帝の強気な様子に
苛立ちを覚えるロシア
「動かぬ証拠ならここにあります」
それは、手紙の最後にある部分にある印鑑が決め手であった
これは、会社の社長しか持つことはできず、複製することは禁じられている
🇷🇺「清を脅迫したんだろ!この卑怯者が!」
日帝「おやおや…なぜそこまで本気なのですか?他にも権益はありますよ?」
ど正論を言われ、黙り込むロシア
周りは彼の言論に感心をする
🇫🇷「(こいつ…数ヶ月前まで腰抜けだったのに…いつのまに…まさか)」
数ヶ月間姿を現さなかったイギリスと日帝
もしかしてあいつが日帝を…?
清「これでよかったんアルか?」
朝鮮「ええ、彼は我々を裏切ったわけではないのです。密かに無念を晴らそうとしていたのでしょう」
清「でもなぜロシアに…?他は」
朝鮮「日帝の協力者であるイギリスによれば、ロシアは我々の会社の権益を全て狙っていると聞いております。しかも奴は力でねじ伏せようとする大悪人」
清「日帝…我の命運はお前にかかってるアル 」
🇷🇺「やっぱり納得いかねぇ…おい日帝!」
ロシアは大きな足跡を鳴らしながら日帝に近づき胸ぐらを掴む
🇷🇺「東洋のガキが調子乗ってんじゃねぇぞ?」
しかし日帝は一歩も引き下がる様子は見られない
イタ王「ロシア!これ以上はやめるんね!別の権益を取ればいい話なんね!」
ド帝「ったく…お前は列強の恥だ」
🇷🇺「チッ…好きにしろ」
周りの批判もあり、仕方なく引き下がったロシア
日帝「では私はこれで」
🇬🇧「…終わりましたか?」
日帝「…はい!イギリスさんのおかげで全部うまく行きました!(ニコッ)」
🇬🇧「…かわいい//」
日帝「?何か言いました?」
🇬🇧「いえ何も?」
これで日帝とロシアの権益問題は解決した 。
そしてーーー
🇬🇧「似合ってますよ、スーツ」
日帝「なんか着慣れないですねこれ」
満洲と朝鮮の権益を引き継いだ日帝はついに
列強連合の仲間入りを果たした。もちろん、
彼をよく思わない者もいたものの…
🇬🇧「取りますよ、写真」
イタ王「皆んな笑顔なんね!」
列強の仲間入りを記念した写真を撮ろうとしたその時
カメラマン「日帝さーん?震えないでもらえますか?ブレますよ?」
日帝の肩がガタガタと震えていた
🇬🇧「どうしました?痙攣ですか?」
日帝「…手、繋いでくれますか?」
🇬🇧「…え?」
事情を聞くと、彼はカメラで撮影されたことがなく、父親から魂を抜き取られると教え込まれていたとのことだ
🇬🇧「…なら紳士であるこの私が握ってあげましょう」
日帝「頼む」
もはや金切り声になってしまっている
🇬🇧「(日帝さんの手…小さいながらも暖かい…)」
カメラマン「はい行きますよ!はいチーズ!」
あれから数年後、世界は急変した
列強達は列強同士で揉めるようになった
ロシア、イギリス、フランスの三国はバルカンの権益を手に入れようと動き出した
しかし、新参のドイツ帝国、オーストリア帝国、オスマン帝国
バルカンの権益は清に比べれば限られており、それを巡って対立するようになった
また、バルカン会社では列強連合の独断的な
行動による反抗運動が起こり始めた
連合本部に火をつける者、通り魔を起こす者…
街の治安はどんどん悪化していった
また、列強連合の大きな権益の持ち主であった清が亡くなった。後を継いだのは中華民国
しかしまだ彼は幼く、とても経営するできる器
ではなかった…
日帝はと言うと…
日帝「今日の会議はここまでとする。よいな」
社員一同「了解!」
後を継いだ中華民国の補佐をする役目についていた。つまり実質清の会社は日帝が経営してる状態である
だが、朝鮮など古くから清に仕えていた者は
日帝の支配を快く思っていなかった
日帝「さて、今日の仕事も終わったし、帰るとするか…」
突然、会社の電話が鳴り始めた
日帝「はいこちら、中華です」
🇬🇧「日帝さん?ちょっとお話がありまして…」
日帝「なんでしょうか?」
🇬🇧「私たちと共にドイツ帝国達を倒しませんか?」
それは、街を巻き込む大戦の始まりであった