「それで、えっと……」
突然現れたクラスメイトの名前を思い出せずに、進夢は一瞬言いよどむ。確か、なんとか葉月とか言う名前だったと思うが、いまいち印象の薄い少女だった。
「葉月、あんた、どうして……」
代わりに口を開いたのは、相川香織だった。どうやら面識があるようなので、進夢は成りゆきを見守ることにした。
「一五年ぶりとはいえ、クラスメイトの名前を忘れるなんて、意外と薄情なのね」
くすり、と妖しい笑みを浮かべて、舞夜が囁いた。軽く体を前かがみにして、下から見上げるようにして見つめてくる。
可愛らしくも、ミステリアスな笑みに、目を奪われそうになりつつ、進夢は、ほおをかいた。
「……はは、面目ない」
と、そうこうしているうちに、香織たちの話は続いていた。
「なんで、葉月がこんなところにいるのよ? この公園って、帰り道だったっけ?」
問いかけに、葉月は一瞬、言葉を飲****************
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コメント
2件
毎回月が楽しみ過ぎる…