この物語はフィクションです。
実在の人物、団体、事件等には一切関係ありません
大学院生は隣のビルで授業を受けている。
イワ先輩とやらは歴史系の大学院生らしく、授業が終わってからガラス張りの大学院棟の下で待ち合わせることになっていた。
大学院棟の下には小さなカフェが併設されていて、僕たちはそのカフェの片隅でぎこちなくコーヒーの黒を見つめていた。
食欲は無いが、高梨にそれを見とがめられるのも癪なので、とりあえず甘ったるいクロワッサンを一つだけ買ってカロリーだけは摂取することにした。
「来たぞ」
高梨がそう言って席を立つのに合わせ、僕も腰を上げる。
カフェの入り口を見れば、癖のあるぼさぼさ頭の男が一人、カフェテリアのドアをくぐるところだった。
昼間の、それも大通りにほど近い場所にあるカフェに似つかわしくない白衣姿の男だ。
「見********
**************************
********************
*********
**************
***********
*****************************
***************
コメント
2件