「ほら、早くおいで」
首輪に繋がれた鎖のリードを引っ張られる。
私は四つん這いで少女の後をついていった。
もちろん裸だ。
膝がカーペットに擦れて痛い。
しつけの翌日。
初めて部屋から出された。
部屋同様、廊下も豪華だった。
高級そうな絵画や壺が至る所に飾られている。
「あ、黒沢。見て見てー、新しいペットよ。どう、かわいいでしょ?」
廊下で掃除をしていたメイドに、少女が駆け寄る。
それに合わせて私も歩調を早めた。
(この子以外の人間いるんだ。もしかしたら助けて…)
淡い期待はあっさりと消え去る。
黒沢と呼ばれたメイドは私を一瞥すると、少女に向かって笑顔を作った。
「とても可愛らしいペットですね」
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