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第54話 作戦会議
前回までのあらすじ
黒野と戦う。以上。
(ラキ!聞こえるか!?)
リス?どうしたの?
(良かった、ようやく繋がった)
(要件だけ伝える。俺はまだ超能力を全ては奪われてなかった)
ほーん、何が残ってるの?
(『プレスト』と『ヒール』だ)
確か…プレストは『時間を早く進める能力』で、ヒールは『回復速度をあげる能力』…だっけ?
(あぁ、あっている。ラキはそれをモルモットくんにあげたから持っていないはずだ)
まぁそうだね。
(俺に出来ることがあれば言ってくれ)
とりあえず作戦会議をしたい…どうすれば。
「黒野?作戦会議したいから20分間待ってくれない?」
いやいやリス、それで待ってもらえるわけないだろ。
「まぁ別にいいよ。こっちは1人だけど、そっちは5人だからね」
普通逆じゃないのか?
「ありがとう、それじゃあ『ロール』」
ブォン!
「な、何が起こった!?」
「俺のラキから貰った超能力、『ロール』で空気を回転させて風のドームを作った」
「超能力戻ったらやり方教えてくれねぇ?」
「別にいいよ」
とりあえず、安全は守られたのか。
これなら外は風の音で僕らの声は聞こえないな。
「で、でも大丈夫なの?これ同じ方向に回ってるだけだから、その風に流されながら入って来れない?」
「そのためにこれをコピーしてきた」
ユウはまるで『秘策があるんだよ』って顔でそのコピーしたやつを自分の掌の上にペーストした。
「…なんだこれは、鉄パイプか?」
「一番最初のミッションであった鉄パイプを1部だけコピーして来た。そして、これを風に流す!」
鉄パイプを上に投げ、鉄パイプを風に流させた。
「これだけじゃ、ただ回ってるだけだ。だからこそ、『ポインターペースト』で無数に増やす!」
そう言った瞬間、鉄パイプがドームの周りに無数に現れた。
「これで安易に入ってこようとするとただじゃ済まないな」
「すごいな、ユウ」
「もっと褒めてくれてもいいんだよ?」
「よし、作戦会議に移るか」「ラキィ…」
とにかく、黒野にどうやって勝つか…。
今僕の頭の中で考えていることを書いていく。
1.黒野を真正面から戦う。数で押し切る。
2.少し卑怯な手を使ってでも勝つ。
3.戦わない
個人的には3番を期待したいが、黒野も今外で超能力の準備運動をしているから、それは期待できないだろう。
2番は使いたくないが、勝つためには手段を選べない状況だ。
1番はみんなで連携をしないと無理だ。連携が取れないと思っている訳では無いが、必勝法では無い。
1番有力なのは、やっぱり2番目といったところか…。
「あの…わらわが交渉するのはどうだ?」
「ユメさん?」
「これでも一応黒野の彼女なのだ。あいつもさすがに自分の彼女を殺したくはないだろう」
「それはそうだけど、失敗してしまったらユメさんが死んでしまう。リスクがありすぎる」
「だけど、ラキだって戦いたくはないだろう?手、震えているぞ?」
・・・。
「…わかった。それは第1候補として保留しておこう」
「ラキ…」
「大丈夫だ、リス。僕も戦いたくはない、でも今はそんなことも言ってられない。あれは最終手段としてとっておく。それでいいな?」
「・・・」
「よし、返事がないってことはokって意味だな。第2候補を決める」
「俺発言していいか?」
「どうぞリス」
「俺は普通に戦った方がいいと思う。俺は超能力が『プレスト』と『ヒール』しかないから後ろに回ることになるが」
「やりたくは無いが、戦う方針で行く。全然は僕とユウ。中衛にアヤメさん。後衛にリスとユメさん。これでいいか?」「異論は無い」
「僕とユウで戦う。アヤメさんは僕たちに指示を出して欲しい。リスは後ろから『ヒール』でサポート。ユメさんは『固有力』を発動して黒野が身体を変えられないようにして欲しい。これでいいか?」
「「「「うん」」」」「よし、決まりだな」
「あ、リス、ちょっといいか?」「どうしたの?」
「僕が指でキツネを作ったら『プレスト』を僕にかけて欲しい」🤘←こんな感じ(これしか無かった)
「それはどうして?」
「後でわかるさ」