テラーノベル
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夜の港。
人気のない倉庫街。
車を止める。
💙「本当に大丈夫なんだろうな」
🖤「いや、いつ来てもおかしくない…」
しばらく身を潜めていた。
がーー
しばらくして
🖤「まずいな…」
🖤「足音がする」
💙「うそだろ…」
次の瞬間─────
🖤「危ないっ!!」
パァン!
乾いた音が響く。
💙「……!?」
目黒の体が揺れる。
🖤「っ……」
💙「目黒!?」
脇腹を押さえる手。
暗闇の向こう、複数の影。
🖤「先に走れ……!」
💙「嫌だ!!」
🖤「早く行け!!」
腕を振り払おうとする目黒。
💙「ふざけんな!」
💙「また一人で決めんな!」
もう一発、銃声。
今度は倉庫の壁に当たる。
🖤「……くそ」
目黒が渡辺の手を掴む。
🖤「裏口……行くぞ」
二人で走る。
足音が迫る。
💙「血……出てる」
🖤「平気」
💙「平気じゃねぇだろ!」
倉庫の影に滑り込む。
目黒の息が荒い。
💙「なんでだよ……」
震える声。
💙「なんで毎回お前が傷つくんだよ!」
🖤「守るって決めたから」
💙「俺は頼んでねぇ!」
涙が滲む。
💙「俺は……」
声が詰まる。
💙「俺は、お前がいなくなるほうが怖いんだよ…!」
足音が遠ざかる。
🖤「……翔太」
初めて名前を呼ばれる。
💙「……」
🖤「ごめん」
💙「謝んな…」
胸ぐらを掴む。
💙「勝手に守って、勝手にいなくなる気か!?」
🖤「いなくならない」
💙「嘘だ…」
💙「さっきの撃たれ方で!」
🖤「……」
涙がこぼれる。
💙「俺……」
息を吸う。
💙「好きなんだよ」
言ってしまった。
💙「何考えてるかわかんねぇし、ムカつくけど!」
💙「お前が好きなんだよ!」
静寂。
遠くでサイレンの音。
🖤「……今、言う?」
目黒は弱く笑う。
💙「今しかねぇだろ…」
🖤「……参ったな」
🖤「俺もだよ」
手が伸びる。
頬に触れる。
💙「動くなって」
🖤「キス……したい」
💙「はぁ?今!?」
🖤「死にそうなときほど、本音が出る」
💙「おい…!?」
ぐっと引き寄せられる。
唇が、触れそうで——
○○「そこだ!」
懐中電灯の光。
🖤「……ちっ」
💙「立てるか!?」
🖤「ああ」
肩を貸す。
💙「今度は俺が守る」
🖤「……頼もしいな」
二人は闇の中を走る。
血の匂いと、
涙と、
抑えきれない想いを抱えたまま。
——つづく。
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