テラーノベル
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#ファンタジー
#ラブコメ
#溺愛
「よう、西山。こういう時って、何て言えば良いんだろうな」
ひんやりした大理石の様な床を這いずりながら、俺は皆と合流した。
「分からね。だけどまあ、なるようになんだろ」
「そうね、危害を加える気はないみたい」
西山に続いてそう言ったのは、|水城瑞樹《みなしろみづき》先輩だった。
黒いロングの姫カット。身長は160センチと、俺より10数センチちょっと低い。
1つ上の先輩で、品行方正成績優秀、それにスポーツもそれなりだ。
そしてなにより、制服の上からでも分かる巨大な膨らみ。スカートから覗く艶めかしい生足。
それに何より、いやがおうにも人目を引く美人。
女子弓道部の主将でもある。
何でそんなに詳しいかって?
それは俺の憧れの先輩だからだ。
いや、すまない。少し省略した。
実はそれよりも大きな理由があって――、
「敬一君もいるなんてびっくりだね。世の中何が起こるか分からないねー」
と、暢気な声が続く。
もし知らない人間が見たら、きっと水城先輩と二度見するだろう。
黒いロングの姫カット。身長は160センチと、俺より10数センチほど低い。
そして巨大な膨らみから太腿、更に美人な所までそっくりだ。
ただ違いは表情……と言うか顔立ちと言うべきか。先輩程の高貴さは感じない。
まるで双子のように見えるが、俺と同級生。つまりは先輩の一個下だ。
姉妹とはいえ、ここまで似ているのは凄いと思う。
そして俺が先輩の事に詳しいのは、こいつの存在があったからだ。
名前は|水城奈々《みなしろなな》。そもそもの出会いは中学に――、
「皆さま、静粛にお願いします。これより、今の状況に関してご説明させていただきます」
「そ、そうだ! これはいったいどうなっているんだ! ちゃんと説明しろ!」
凛とした女性の声にかぶさるように、野太い男の声が響く。
ここは本当に声が響く。反響しているといった方が良いだろう。
男の見た感じは30代後半くらいか? いや40代かもしれないし案外20代かもしれない。まあ普通の人だ。
だけどその勇気は凄いと思う。
言うまでもなくここは見知らぬ地。完全なアウェー。しかも周囲はローブ姿の得体の知れない連中に囲まれている。
今の所は穏便な態度をとっているが、生殺与奪は完全に握られていると言って良い。
この状況であの態度。相当な勇者か、ただの馬鹿だ。
「はい、これから全てを説明させて頂きます。少々長くなりますが――」
「かいつまんで説明してくれ!」
ああ、ただの馬鹿だな。
情報は多いに越した事は無い。わざわざ省略させてどうするんだ。
「はい、ではまずは簡単に説明させて頂きます。その後、質問に関してはそれぞれ周囲の者に詳細を説明させます」
今更だけど、やっぱりあの女性が最高位か。まさか上司に対して説明させるとは言わないだろう。
いや、少し訂正しておこう。奈々ならやりかねない、うん。
「ねえ、今失礼な事を考えなかった?」
ジト目で水城奈々が睨んでくる。いやまて、こいつそんなに勘が鋭い方じゃなかっただろう。むしろド天然……。
いや、目つきが更にきつくなった。ここらで考えを切り替えよう。
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