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「お客様、本日は誠におめでとうございます。どうぞごゆっくりお楽しみください」
とおしぼりを置いて行った、パチンコ玉は止まることなく溢れ続け、康夫の心は高揚感で満たされていった
店内のスピーカーから祝福のアナウンスが流れ、フィーバーの旗が康夫の台に刺さる
康夫の周りには好奇の目が集まった、玉は滝のように台からいつまでも溢れ出していた
彼は恥ずかしさと誇らしさが入り混じった複雑な気持ちを抑えきれずに深呼吸をして、自分を落ち着かせた
「冷静に…冷静に…」
と自分に言い聞かせながら、溢れ出すパチンコ玉を見つめた。この幸運の瞬間を、彼は心に刻み込んだ
―これで桃花ちゃんを食事に誘える―
と思うと心が弾んだ