コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
パチンコで稼いだ金は15万円にも昇った、これだからギャンブルは辞められない、ギャンブルと言っても可愛いものだ、毎月の給料は全て晴美に渡し、そこからわずかばかりのこずかいを増やす健気な夫の小さな遊びの何が悪い
翌朝・・・康夫はご機嫌で出勤し、テレビ局の受付に視線を向けた、そこには、いつものように(百武桃花)が優しい笑顔で立っていた
桃花の姿を見た瞬間、康夫の心臓は高鳴りだした。
可愛い局の紺色の制服、彼女の柔らかな茶色い髪と、桜色の頬、そして清楚な雰囲気は、まるで可憐な花のようだ・・・
晴美もこんな時期があったのだ・・・でもそれは遥か遠い昔だ、今では毎日子供達を怒鳴り散らして、いつも不満顔のおばさんになりつつある、家に近寄りたくない気持ちがどんどん膨らむ
入り口のビルの窓に映る自分の髪を整え、康夫は受付に近づいて行った
「桃花ちゃん!」
康夫は少し緊張気味に声をかけた
「沢村キャスター!おはようございます」
桃花は顔を上げ、康夫を見てにっこりと微笑んだ。康夫は少し照れくさそうに微笑みながら言った