TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
セカキク短編集

一覧ページ

「セカキク短編集」のメインビジュアル

セカキク短編集

23 - 秘・世界会議

♥

404

2024年11月24日

シェアするシェアする
報告する

※本作品はジェンダーレスをガン無視しております(この界隈の素晴らしき作品たちは全てそうかもしれませんが、一応です一応)。

あらかじめご了承くださいませ。




始まりはフェシリアーノの素朴な発言であった。

「菊ってさ、女の子だから────」

「は?」

「ヴェ?」

「い、いやいやいや……」

「菊は男だろう……?」

「え!?菊って男だったの!?」

「おいおいマジー?」

「知らなかったのかよ……」

「じゃあなんでみんな菊が男だって分かるの?」

「「「「「「「………………」」」」」」」




「今から世界会議を始めるぞー!内容は〝菊は本当は女ではないのか〟だー!

書記はー………」

「はいはーい!俺やるー!」

フェシリアーノが元気よく手を挙げた。

「お、珍しいじゃないかー!OK!よろしく頼むんだぞー!」

「何故こんなことに巻き込まれているんだ………」

ルートヴィッヒが頭を抱えながら嘆いたが、そのまま会議は始まった。

「まずは俺から!

菊は髪がツヤツヤで黒くてvery cuteなんだぞー!」

「〝つやつやでめっちゃかわいい〟っと……」

アルフレッドの発言をフェシリアーノなりに要約して黒板に書いていく。

「次はルートヴィッヒ!」

「あ、あぁ……………そうだな……

……静かでおしとやかなところか、?」

「〝silenzioso e grazioso(静かでおしとやか)〟っと……」

「王耀はどうだい?」

「何と言っても頬がぷにぷにしててかわいいあるよ〜!いつまで経っても変わらないある〜!!」

「〝Sembra un mochi giapponese(日本のおもちみたい)〟………」

「もう待ち切れないよ〜!僕も言う♡

僕はー、間違えて踏み潰しちゃいそうなくらいちっちゃいところかなぁ〜♡」

「〝schiacciare(踏み潰す)〟っと……」

「お兄さんは菊の静かそうで意外と危うい感じ大好き♡」

「〝Sexy〟っと………」

「フッフッフ………………お前ら甘いな………………………菊の女っぽいところなんて沢山あるじゃねえか!

俺は今にも誘ってきそうな体つきでー、口も首もちく────」

「皆さんいらしていたのですか…?」

「「「「「「「菊!!!」」」」」」」

会議に参加していた全員が振り向いたところ、すなわち会議室の入り口に立っていた菊を目にして叫んだ。

「え、っと、その…………」

戸惑っている当の菊の視線の先には、〝菊は本当は女だ!!!〟と、でかでかと書かれた結論と、〝つやつやでめっちゃかわいい〟〝静かでおしとやか〟〝日本のおもちみたい〟〝踏み潰す〟〝Sexy〟〝襲いたくな(途中だったためそのまま)〟と書かれた黒板があった。

「…これはどういう────」

「菊ってかわいすぎるから本当に男なのかなーって話!」

「はい……!?!?日頃から日本男児って言ってますよね……!?!?!? それとも……あ…ああああそこ見たいんですか…!?!?!?」

テンパりすぎて平常心を保てない菊が珍しく謎発言をした。

それに対して、

「「「「「「「……………」」」」」」」

という全員の沈黙のあと、急にほぼ同時に鼻血を出し始めた。

「み、見たい…………♡」

「見せてよ菊………♡」

「俺たちの仲だろ?♡」

「こんなはずではなかったのですが……!?」

菊は逃亡。残りは獲物を狩るような目つきで追いかけている。

今日も世界は平和である。

この作品はいかがでしたか?

404

コメント

3

ユーザー

♡3000突破しました! いつもありがとうございます✨️

ユーザー

面白かったです! フェリちゃんの自分なりの要約が 凄いですね みんなの獲物を狩るような目って笑 これからも頑張ってください!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚