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朝食の準備をしていると、家の外から物音がしたのでリビングから外を見ると、道路いっぱいにモンスターがいた。すべてのモンスターが左から右の方向へ歩いていた。モンスターの大群が、バラバラと同じスピードで歩いて行く。

「何だよこれ……、ありえないだろ」

牧原は驚愕する。

「この町は、どうしてこんなことになってしまったんだ」

突然、腹が鳴った。

人間生きている限り、必ず腹が空く。

まだ、準備中で、朝食をとっていないなことを思い出す。とりあえず、朝食の準備を続ける。




朝食を終えると、職場のメンバーが参加しているSNSをスマホでみる。職場は特別区二十三区内にある。当然職場も非常事態宣言の影響を受けていた。東京以外に住んでいる社員であっても、出社はできない。

すでに上長の書き込みがあった。

『まだ、総務から正式な指示は来ておりません。本日の業務が休みになるかどうか、まだわかりません。

自身の身の安全確保を最優先に行動してください。職場は東京都の非常事態宣言下にあります。出社予定の社員で在宅勤務に切り替えが可能の場合は、在宅勤務に切り替えてください。在宅勤務に切り替えが不可能で有給休暇の取得可能の場合は休暇を取得してください。有給休暇を取得できない場合は、個別に連絡ください。

特別区二十三区内在住の社員は、避難指示が出た場合、業務より東京都の避難指示を優先させて行動してください。特別区二十三区内在住の社員は、個別に連絡ください』

個別に連絡を取ると、有給休暇を取得することを勧められ、引継ぎが必要な業務は、引き継いで欲しいと指示された。

本日は元から在宅勤務の予定だったので、引継ぎ資料を慌てて作成し、チームメンバーに連携した。そして、本日の業務は終了となった。これから休暇となる。

「外はモンスターだらけだというのに、仕事の引継ぎとはね。僕が死んでも会社は生き残るって訳だ」

自嘲気味に言った。

東京特別区、二十三区外は、モンスターもいない普通の日常が続いている人たちもいるのだ。


引継ぎ資料等を作成している間は、現実を忘れることができた。だが今は、現実に引き戻されている。見たくはなかったが、リビングから外を眺めるとやっぱりモンスターが道路いっぱいに歩いていた。

牧原は、霧島から「モンスターはライトピラーからやって来る」と聞いていたが、一体ライトピラーにはどんだけモンスターがいるんだろうと考えを巡らす。


しかし、牧原は、勘違いしていた。

モンスターたちが、ライトピラーから出てきて、そこからずっと行列をなしていると思い込んでいた。しかし実際には、一万体ぐらいのモンスターが、同じ場所をグルグル回っているだけで、ライトピラーから新規のモンスターが増え続けているわけではなかった。とは言え、一万体は少ない個体数ではない。さらに、その事実を知る術もなかった。


牧原は、モンスターの魔法少女に変身する。そして、弓のスキルを付与した直径十五センチメートルの毛玉モンスターを三体作る。そして、もし攻撃されても対処しやすい視界が広い、黒髪の魔法少女に変身しなおす。そして、作ったモンスターと一緒にベランダに出て、三体の毛玉モンスターをベランダの淵に置いた。

「道路に居るモンスターを撃て」

そう命じると三体とも撃った。毛玉モンスターは、口から矢を撃つ。

「撃って撃って撃ちまくれ」

さらに三体の毛玉モンスターたちは、撃ちまくり、命中させ続ける。しかし、攻撃が命中したモンスターたちの行動に変化はない。大したダメージを与えていないからだ。

「やっぱり無駄だったか」

牧原は毛玉モンスターの一体を掴んで、モンスターたちが大勢いる道路へ投げる。

投げられた毛玉モンスターは、手が鎌のモンスターの頭に命中する。投げられた後も矢を撃ち続けていた。鎌のモンスターの顔面に矢を命中させる。

鎌のモンスターも、小さいとは言え、顔面に矢が命中するとさすがに怯む。怯んだため、後退る。その為、すぐ後ろを歩いていたモンスターと体が当たる。

体を当てられた方は、ぶつけた方のモンスターを攻撃した。攻撃を受けたと勘違いしたからだ。好都合なことに、同士討ちを始める。

「これは使えるんじゃないか!」

もう一体毛玉モンスターを掴んで、また別のモンスターを目掛けて投げると、同様に同士討ちを始めさせる。上手くいったので、最後の一体の毛玉モンスターも別のモンスター目掛けて投げた。また、同士討ちを始めさせる。同士討ちを道幅全体に広げることに成功した。その為、牧原の家の前を境に、境の左側のモンスターの流れが止まり、右側は先へ行ってしまう。

同士討ちで、死んでいくモンスターがどんどん増えていく。


五分ほどしたら、新規のモンスターがやって来なくなった。そして、辺りにいたモンスターはほとんど死ぬかどこかへ行ってしまった。

「とりあえずは、モンススターの増加は防げたのかな」

牧原は、この時はまだ知らなかった。モンスターたちはただ行列のルートを変更しただけである。さらに言うと、元から増加は止まっていたのだ。


こうしてモンスターの行列を牧原の家の前からは排除できた訳だが、新たなトラブルが発生した。

オッサンなのに頭に魔法石が降ってきたので魔法少女に変身してモンスターと戦って人助けをやってみた

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