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.. ❤️


どのくらい泣いただろうか。

声を抑えながら泣く俺の背中を翔太はずっと撫でてくれていた。


それから少しして、メンバーが集まった。




ガラ




‪💚「舘さん、っ」


🧡「もう痛ない、? 苦しくない?」






康二が泣きそうな声で尋ねてきた。

俺が大丈夫、とだけ言って笑うと同時に

康二の頭を目黒が撫でて、

康二は泣いてしまった。


ほんとに、心配かけてしまったんだ。






💛「病気……のこと、詳しく聞いてもいい?」






照からの切り出し。

それを合図に病室が静まり返る。


翔太はずっと俺の手を握っててくれた。


俺は皆に 先生から聞いた 病気の話をした。






❤️「簡単に言うと…、がん、らしくて」


🖤「が…ん……、」


💛「………」






みんな、黙って聞いていてくれた。


がん。

まだ初期発見だったが、今後悪化する恐れもあるらしい。


そして……もう1つ。






❤️「…余命、、があって、」


💜「…っ、?!」


💚「っぇ…、?」


💗「じょ、じょーだん、?」



❤️「…ごめん、ほんと、なんだよね…、」






俺が言うとまた誰も喋らなくなった。






❤️「あと…持って1年、ってところだって…」






1年。


言葉にするとあまりにも短く感じて。

辛かった。

なんで、なんで俺なんだろう。


相変わらず静かだった病室にメンバーの静かな泣き声が響く。



その空気を切り裂いたのは






💙「…泣くなって」


❤️「え……」






翔太の一言だった。






💙「俺達がこんな暗い空気作ってどうすんの」


「ほんとに辛いのは涼太だろ」






俺は思わず泣きそうになった。






💙「あと1年。俺達で涼太を楽しませよう」






泣くのを堪えるような顔で無理して笑っているのがわかった。


翔太にまで辛い思いをさせていた。






🤍「…そう、だよね」






今日、まだ一度も声を発していなかったラウールが言う。






🤍「任せて舘さん!、俺達、頑張るっ!」






正直、最年少のラウールには何も背負って欲しくなかった。


でも

ラウールの言葉を信じたかった。






💚「俺も、っ、頑張る…!」


🧡「なんかあったら言うんやで、っ?」






みんな口々にそう言ってくれた。


ありがとう。

8人の言葉に俺は救われた。


あと1年。

短いけれど、メンバーとの時間を大切にしていこうと決めた。






💜「舘様を…絶対に幸せにしてみせる…!」


💛「ふっか……、ちょっとクサイね」


🖤「あ、それ俺も思った、笑」


💜「そんなことねーだろ!?笑」






病室に笑いが溢れた。


あぁ…。

ほんとに…好きだなぁ、この感じ。



この日俺は、安心して眠りについた。


もう大丈夫。

不安なんてない。



俺には

大切な人達がいるから。









𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄


‪💞 💬 +👤 よろしくお願いします 🗽💡



次回 ➸ 5

早めの桜が 咲いたなら 。

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コメント

4

ユーザー

むねがくるじいうう...

ユーザー

う、、、、翔太、、、、、いいこと言うじゃん、、、、最高すぎてもげる、、、、

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