今回の登場人物︰今井小夜(主人公。書店員)、女性(大学生らしき美人)、その他(先輩)
今日は7月25日。夏休みに入った人もいるのか、いつもよりたくさん人が来ている。
小夜(人いっぱいいるな〜…こりゃレジが大変だわ)
小夜はいつものように本を整理していた。その時、
小夜(何この綺麗な人…)
綺麗な女性が入ってきた。
小夜(若そうだな…大学生かな?)
小夜はその女性を目で追ってしまった。なぜなら、彼女にとって、それはものすごく美人だったからだ。
小夜「いらっしゃいませ〜」
小夜がそう言うと、女性は軽くお辞儀をした。その時、少し微笑んだ。その笑顔に、小夜は心を奪われてしまった。
先輩「小夜、レジ交代してもらえない?それは俺がやっておくからさ」
小夜「えっあ、わかりました」
いきなりレジ交代を頼まれびっくりしたが、それは彼女にとって好都合だった。なぜなら、レジで先程の女性を担当出来るかもしれないからだ。
小夜「お次の方こちらへどうぞ」
小夜は着々と接客を進めた。
小夜(疲れた〜)
そう思いつつあった時、
小夜「お次の方こちらへどうぞ」
と言った時に気付いた。今からやる人が、先程の女性だということを。女性は、
女性「お願いします」
と言った後、丁寧に台へ本を置いた。女性が買ったのは小説2冊と漫画1冊。小夜は胸がドキドキしていた。女性を接客できているからだ。
小夜「ありがとうございました。またお越し下さい。」
女性「こちらこそありがとうございます」
女性はそう言って本屋から出て行った。小夜は少しガッカリしたが、まだ少し胸がドキドキしていた。
小夜(また、会えないかな…)
小夜はそう思いながら接客を再開した。
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