優しさがもどかしい

阿部は、今夜目黒に聞きたいことがある。

言い出すタイミングがわからない。

付き合って1年以上なのに、まだ遠慮があるのか？

目黒ー亮くん、俺の上に座って？

阿部ーん・・ゃだ・・。

目黒ー俺がソファに座るから膝に座って？

阿部ー跨ぐの？

目黒ーん。

阿部ーゃあ・・だ・・。

目黒ー嫌って言ってもするもんね。

阿部の腕を引き目黒の膝に座らせた。

阿部は目黒の首に腕を回し顔を隠している。

優しくキスをする。

首筋を舐め、背中を指でなぞっていく。

阿部ーねぇ。

目黒ーん？

阿部ー最後までしたくないの？

目黒ーしないよ。

阿部ー何で？　満足出来てる？

目黒ー男の身体は女の子みたいに受け入れられるようになってないし。

阿部ーでも！

目黒ー亮くん、次の日起きられないよ？

阿部ーでもでも！

目黒ー俺は今まで通りで満足してるし、亮くんに負担かけたくない。

阿部の目から涙が出てきた。

大事にされてる。

目黒を好きになって良かった。

凄く嬉しい。

阿部は目黒にキスをした。

深くなるキス。

目黒の膝から降りて床に座り、目黒の物を手に取る。

いつも自分からする事はないが、今夜はどうしても目黒を愛したかった。

まだ硬くなってない物を口に含み。

舌先で愛撫する。

目黒の手が阿部の頭に乗る。

だんだん硬くなっていく。

阿部はそれが嬉しい。

下手くそだけど目黒は感じてくれてる。

時々、頭に置いた手に力が入り喉の奥まで含む時がある。

阿部ーん・・。

目黒ー気持ちいい。

阿部ーピチャ・・。

目黒ー無理しないで？

阿部ー気持ちいい？

目黒ー凄くいい。

阿部ー頑張る。

目黒の手が阿部の耳を触ったり、髪を撫でたり。

阿部は両手で目黒を包み込んで舌を使っている。

微かに目黒の呻く声が聞こえてくる。

綺麗な腹筋が荒く動いている。

目黒ーりょ・・く・・ん。

阿部ーん・・。

目黒ー出して・・いい？

阿部ーん・・ん・・。

強く引き寄せられる。

喉の奥に熱い飛沫が流れてきた。

阿部は初めて飲み干した。

目黒ー出して！

阿部ー飲んじゃった。

目黒ーもう！

阿部ー苦いや。

目黒ー濯いできて。

阿部ー嫌、大好きなめめのだもん。

きつく抱きしめられた。

テーブルの上の水を含み、目黒がキスをしてきた。

阿部の口の中に冷たい水が流れこんでくる。

溢れた水を目黒が舐める。

目黒ー嬉しい。

阿部ー俺の方が嬉しい。

目黒ーん？

阿部ー大事にしてもらって。

目黒ー今からたっぷり愛してあげる。

阿部ーん。

阿部は身体が溶けるんじゃないかと思った。

甘くて優しい愛撫を受け、身体が喜んでいる。

阿部ーはぁっ・・ぁ・・。

目黒ー美味しい。

阿部ーふふっ・・ゃ・・ん。

目黒ー肌がツルツルだね。

阿部ーめ・・めが・・宣伝してる・・の使ってる・・ふっ・・。

目黒ー一緒だね。

阿部ー気持ちいい。

シャワーを浴びて今は2人でベッドにいる。

阿部の胸に頭を乗せて目黒が眠っている。

何度も頭を撫でている。

阿部ーめめ、愛してる。

目黒ー・・。

阿部ーずっと愛してる。

目黒ー・・。

阿部ー嬉しいのに、涙が出てくる。

目黒ー・・。

阿部ーずっと一緒にいられますように。

目黒ー離さないよ。

阿部ー起きてたの？

目黒ー涙が顔に当たって目が覚めた。

阿部ーごめん。

目黒ー亮くん、寝よ？

阿部ーうん。

目黒はすぐ眠ってしまった。

阿部も、目黒を抱きしめながらゆっくり目を閉じた。

完