おりひめばるつ!
ご本人とは何の関係もなし!
地雷サンは回れ右!
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フミ「………」
フミ「ごめんなさいっ…!」
さっき自分で自信満々に言った割に合わない
掠れた小さい声が出てくる
それでも長尾さんは黙って聞いてくれてる
伝えなきゃ。この気持ち。
フミ「ネックレス壊してごめんなさいっ…!」
フミ「我が悪いのにっ…そっちから謝らせちゃってごめんなさい…!」
フミ「でも………」
フミ「ありがとうございます」
長尾「ぇ…」
フミ「謝ろうとしてくれてありがとうございます…!」
フミ「これからも…仲良くしてくださいっ!」
そう言っても返事が返ってこない
怖くてギュッと目を瞑る
フミ「っ……」
長尾「フミさん、こっち見てください」
フミ「え…」
そう言われたのと同時に、また暖かい物が唇に触れる
だけどそれは一瞬だけで何が触れたのかはよくわからなかった
フミ「…!」
ふと前を見ると長尾さんの唇に口紅がついていた
フミ「っ…?!な”っ…」
その瞬間顔が熱くなる
やっぱりこの人罪な男だ!
長尾「……フミ様」
その言葉にビクリと肩が反応する
更に顔が熱くなる
フミ「………なんですか?長尾」
長尾「さっきフミ様、仲良くしてって言ってくれたじゃないっすか?」
長尾「それだけじゃ嫌っす」
そうツラツラと独り言の様に言葉を並べる
その独り言を頑張って聞き取る
長尾「……俺達…友達以上になれませんか?」
フミ「っ〜〜……!!」
心の奥底から泉の様な感情が湧き上がる
顔が熱くなるがなぜか恥ずかしくは無かった
フミ「っ……はい」
フミ「言ったからには責任取ってくださいよ?旦那サン」
長尾「……!」
ギュッ!
フミ「おわっ…?!」
彼の細くて力強い傷だらけの腕が私を包む
だけど苦しくなんてちっとも無かった
フミ「返事は?」
長尾「勿論です。フミ」
フミ「………ふふ笑」
フミ「長尾さん」
長尾「なんすか?」
フミ「大好きです…こんな神様でも…愛してくれます?」
長尾「何言ってんすか」
長尾「当たり前ですよ、だって俺が惚れた女ですよ?」
フミ「……!」
フミ「やっぱり貴方って罪な男ですね……」
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