テラーノベル
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ここは、桜が舞い散る季節に不思議な伝説がささやかれる「私立いちご学園」。
ある日の放課後、生徒会室にはおなじみのメンバーが集まっていた。
「ねえねえ、聞いてよ!」
元気いっぱいに声を上げたのは、赤髪がトレードマークの莉犬。
手にはボロボロになった一枚の紙が握られていた。
「学園の七不思議、全部クリアしたらどんな願いでも叶う『いちごの宝』が手に入るらしいんだ!」
それを聞いた青髪のころんは、目を輝かせながらもツッコミを入れる。
「えぇー!? 莉犬くん、それ絶対ウソだよ! でも……ちょっと面白そうだから行ってみる?」
「まったく、しょうがないですね」
と呆れつつも、優しい笑顔でるぅとがうなずく。
「でも、もし本当に願いが叶うなら、みんなでもっと大きなステージに立てるようにお願いしたいですね」
「それ、いいな!」
と賛成したのは、ピンク色の髪をなびかせるさとみ。
「じゃあ、さっそく準備するか。俺たちが協力すれば、どんな不思議だってすぐに解けるだろ?」
「よし、全員集合だね!」
と、頼れるリーダーのななもり。がみんなの肩をポンポンと叩く。
「まずは、音楽室の『勝手に鳴り出すピアノ』の謎を解き明かしに行こう!」
「オーッ!」と元気よく声をそろえて、彼らは夕焼けに染まる校舎へと走り出した。
音楽室の前にたどり着くと、中から
「ポーン……ポーン……」
と不気味なピアノの音が響いてくる。
みんなが少し身構えたその瞬間、オレンジ色の髪をなびかせたジェルが、不敵な笑みを浮かべて一歩前に出た。
「ふっ……ここは俺の『最強のイケボ』で、音楽室のオバケをメロメロにして降参させてやるわ!」
ジェルは音楽室のドアを勢いよく開けると、優しく、そしてどこか切ない究極の「ジェルボイス」で語りかける。
「おいおい、そんなに寂しい音を鳴らすなよ。俺の歌声、聴きたいんだろ?……お前のハート、俺が演奏してやるよ」
そのあまりのイケメンっぷり(と、ちょっとお茶目なセリフ)に、音楽室の空気が一瞬でパッと明るくなる。
実はピアノの音は、ただ風で窓が揺れて鍵盤に楽譜が落ちていただけだったのだが、ジェルのユーモア溢れるパフォーマンスで、みんなの緊張は一気に大爆笑へと変わった。
「ちょっとジェルくん! カッコつけすぎでしょ!」
ところんが笑い転げ、莉犬も
「でもさすがジェルくん、最高に面白い!」
と大はしゃぎ。
最後にたどり着いた屋上で、彼らが見つけたのは「願いが叶う宝」なんかよりもずっと大切なもの——。
どんな困難も笑いに変えて、みんなで一緒に乗り越えていくという「最高の絆」だった。
「これからも、ずっとみんなで一緒に走り続けようね!」
6人の声が、夕暮れの空に向かって響き渡った。
コメント
1件
読み終わりました!第1話からめっちゃ楽しかったです!「七不思議」の謎解きかと思いきや、風で楽譜が落ちてただけっていうオチが逆にツボでした。しかもジェルさんのイケボで一気に笑いに変える流れ、最高です(笑)。「願いが叶う宝」より「みんなの絆」こそが本当の宝物っていう着地も、ほっこりしました。この6人の掛け合い、もっと見たいです!
いちごちゃん
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ひよこのおやつ
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