テラーノベル
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真由香が何時ものように病院に出勤すると、そこには見知らぬ男が立っていた。
「院長、そこの男性って…まさか新人?」
「ええ、そうよ。ここの病院には、若いスタッフは貴方と彼の2人しかいないから、仲良くしてあげてね。永羽さん、皆さんに自己紹介をして」
「はい。今日からここの病院でお世話になります、永羽大翔です」
永羽大翔と名乗った青年は、雰囲気からして、キラキラした…まるで王子様のような印象だ。そんな彼とは明らかに住む世界が違っている真由香は戸惑いつつも、大翔に話しかけてみる。
「あ、あの…、あなたが、永羽、大翔さんですか…?」
すると大翔は、にこやかな笑顔で返してくれたが、すぐに目を逸らしてしまった。真由香も慌てて、仕事に戻った。すると、隣の席から意地悪な同僚の声が聞こえた。
「今日入ってきた青年、イケメンですよねー!」
「私の王子様になったりして!あははー」
真由香は同僚の言葉を無視し、仕事を進める。だがこのとき、真由香は気づいていなかった。その同僚が真由香を目の敵にし始めていることと、大翔がこっそり、真由香に思いを寄せていることに。
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