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[3918年3月16日12時00分/134号]
今度は、お偉いさんの来訪をするんだっけか。その時にこっちの核体兵器を何人か連れていくとかどうの言ってましたっけ。
あ、そういえば53号さんに呼ばれてたんでしたっけぇ〜、はぁめんどくさい。要件くらい通信で言えばいいのに今日に限って内容を伏せるし。
53号が呼び出し命令の呼び出しの要件を聞いても答えないのは絶対普段の説教なんだろうなぁ。嫌だなぁ、めんどくさいよ。
嫌々司令室へと行くけど、僕司令室苦手なんだよね。説教の火種がいるし、どうせまたコスト削減のために協力してくださいよとか言うんでしょ。
なんて思いながら司令室を見渡すがやっぱり皆仕事をしているっぽい。というより、なんでここで仕事をしている人も核体兵器なのだろうか。
ここで仕事をしているなら強化の必要がないから核体兵器にする必要性もない。
「指定した時間より3601秒遅いです。」
後ろからチョップされたせいで反射で間抜けな声で「痛っ」とか言っちゃったじゃん。
「あと痛って言うのは分かりますが変な声で痛いと言わないでください。喘いでるようにしか聞こえません不快なのでやめてください。」
「え?53号さん僕そんな声出てました?」
はいと素っ気なく答える。わりと大きな声で言ってしまったじゃないですか。最悪〜。
周りを見るとめっちゃザワついてる。53号のせいで余計な恥かいたじゃないか。最低!!
「53号!図ったな?!」
「被害妄想やめてください。というか、あなたは不意打ちに弱いです。次遅れたら膝蹴りか拷問です。」
「ねぇ拷問って考えうる限り最悪だよね?!」
「大丈夫です。軽く脇をまさぐるだけなので」
「ねぇ?!その言い方やめてくれる?!」
遅れた身なだけに変にからかえない。というより拷問っていうけどただのお茶目にしか聞こえない。
いや、身体を擽られるのはかなり体力を食うからやっぱり拷問かもしれない。くすぐったがりにとっては最悪の拷問でしかなかった。
くすぐられるくらいなら膝蹴りされた方がマシだ。いや、別に膝蹴りもそれなりに痛いけどね?!
「んで?!僕呼び出した理由は何?!もしかして無い?」
「なかったらこんな無駄なことしませんよ。」
「酷い!僕に会いたくないって言うの?!」
53号が黙って頷いた。酷すぎる!!この人に人の心というものは無いのか!!
「やっぱりあの神殿は調査が必要なので任務です。あと、2号さんと3号さんは帰還なさるそうです。それとですね、近々観測都市へ行くのであなたももちろん行くんですよ?」
「ええぇぇぇ?!やだよ!!あんな所つまんないよー!やだ!」
あんな臆病者の都市なんて行ってなんの価値になるんだよ。地上の方が綺麗だし!移動する時絶対乗り物酔いするじゃん!いやだ!
けど何か言いたげに53号が顔を顰めていた。んで顔を近づけたと思えば耳元に近づいてきた。
「これは上からの命令です。忠誠心の疑われるようなことはしないでくださいよ。処罰対象になります。」
なんて小声で耳元で囁いてきた。多分僕がやだやだ言うから通信時要件を言うのを渋ってたんだろう。
53号はまた司令任務へと戻っちゃったし。実は、2号の中身がどす黒がったりしてね。あの子の事は結構興味があるし、でも僕133号のどす黒さにも目を引くものがあると思ってるしな〜。
と思ったらまた頭に衝撃を食らった。
「いったぁっっ!」
さっきよりも衝撃が強い。これ確実に5号だ!!こんなに痛いのと力加減ができてなさ5号しかない。
「変な声出すな。お前が高い声出すと変になるんだからよ。」
「なら頭に攻撃喰らわせければいいでしょ!!」
全く、今日は2回もチョップを食らったよ。最悪だ絶対頭悪くなったじゃん。頭の細胞5万匹死んだきがするもん。
「134号、これはただの忠告だが、距離感気をつけろ。そのせいでいっつも7号に泣かされてるだろ。」
「いうなよ!!」
「あと司令室で騒ぐな」
「ねぇ君たちのせいだよねぇ?!?!」
はぁ、ツッコミ疲れたよ。ダラダラしたいし何となく5号にもたれかかったらムスッとしてる。やっぱりこの人距離感に細かいなぁ。
「あ、そういえば7号にこのUSBを渡してくれます?どうせ暇ですよね?」
「めんどくさいなぁ〜、なんでよりによって僕が。」
「ではお願いしますね。」
いややるって言ってないのにこの人押し付けやがった。普段から忙しいのは知ってるけど人使いが荒いどころじゃないよ!いや、人使いが荒いだけだわ、それ以上ではなかったわ流石に。
「わかりましたよー」
[3918年3月16日12時25分/7号]
やっと任務が終わった。なんなんだったんだろう。あの異星人たちなにか変な奴らだった。私たちに向かって憎悪のようなものを抱いていたような。
いいや、考えないようにしよう。そもそも私たちは異星人との交流は違反であり処罰対象だ。
そういえば5号が今日の12時半頃に前回の戦闘データについて気になることがなんやら言っててデータUSB渡すから確認してくれって言ってたっけか。
こういうのはデータとしてこちらの端末に渡してくれれば十分なのに。確かあのUSBには異星人の記録を異星人のサーバー記録データからコピーした物。
もしかしたらあのUSBメモリがウイルスの侵入を許したか。うっかりしてた。さほど重要な情報ではなかった分罠を仕掛けるとは思っていなかった。
いや、まだ分からないんだしとりあえずチェックしておけばいいか。
なんて思っていたら134号の姿が見える。なんでまぁ休憩室なんかに用が。今怪我してるから134号のからかいに反撃する余裕はあんましない。
別にいつも通り知らんぷりすればいいか。なんて思ってたら134号が近づいてきた。一体何用だろう。
「7号、このUSBを5号が見てくれって。」
「あぁ、ちょうど良かった。このUSBメモリウイルススキャンしてくれない?」
「えぇ…、僕機械じゃないから無理だよ〜。」
いや、そうじゃねぇ。そっちの端末でウイルススキャンしてくれないとなんですが。好奇心の高いこいつがウイルススキャナー持ってないわけがない。
絶対からかうために言ってる。どっかに隠してるに違いないだろうから手当り次第調べてやろう。
7号は134号の体を触診し始めた。134号は困惑した顔で7号の手を掴んだ。
「参った!!参った参りました!!!あるから!なんでそんなに探したがるんだよ!!」
「?」
ちょろいやつだ。思春期男子かこいつは。いや、思春期男子だったなそういえば。
「それ、ウイルスには汚染されてないっぽいね。」
「そう、ならデータ破損の可能性があるな。では、私はこれで。USBを調べる必要があるから。」
何事もなく立ち去るつもりだったが、134号が掴んだのだろう。手を引っ張られるような感覚だ。
「腕傷あるけど大丈夫?」
なんてちょっと心配そうに見てるけど、裏があるようにしか聞こえない。その言葉に悪意があるかどうかを判断するのは私だが、あなたを良い目で見てないのは確かだよ。
「こんな傷痛くないから、ほうっておいたら治る。」
134号の手が緩まる。この人に醜い方の私を見られないようにしないといけない。私は、友達も信仰対象も何一つ持ち合わせていないのだから。
[3918年3月16日2時51分/134号]
やっぱり7号はなにか、心の内にどす黒いものを隠していそうだ。醜い訳じゃないし、残酷で美しいものだって事は分かっている。
3号もありゃ爆発したらやばいタイプな気がする。怒らせたらと思うと生きた心地がしないと思う。なにより、死に一番近い存在だから。
2号も感情が出すぎて衝動的に動いてる部分が多い。2号に昔のことを聞いてもどうにもバツの悪そうな顔をしている。隠し事が下手なぶん2号について気になるところが多すぎる。
133号は130号に対する気持ちが純粋かどうかが疑問だった。それに130号は他人に認知されることを嫌に嫌っている様子もあったし。
やっぱり皆他人に自分の心内を知られるのを極端に避けたがるよね〜。なんて思ってたら2号と3号発見した。どうやら帰還用のヘリで帰ったらしいけど。
この2人は最近関わり出した。2号はそろそろ退役だし、なにかおかしい。そもそも2号も3号も全くと言っていいほど接点がないというのに。
なぜ今になって2号は3号と任務を。…人の考えることを自分の思想で決めつけるのはよくないか。
「2人ともー、任務お疲れ様〜。」
3号には聞きたいことがある。体の傷も含め、2号と関わってから段々暗くなるその表情も。
「なぁ、3号。君さ〜、なんで今になって2号と関わりでしたのかな〜?」
「上からの命令だから知らない。」
なんて、はぐらかされると思っていたよ。上からの命令だなんて言うけど、3号だってなんで2号と組んでいるのか知っているはずだ。
今、3号の瞼がピクリとしていた。一瞬のすきだろうけど、どうしてはぐらかすのだろうか。
「2号は3号の事が───」
「ん?」
「いや、…なんでもない…。 」
結局2人は部屋を出ていった。後ろ姿を見ても3号の頭に巻いてある頭の白い包帯が目立っていた。3号は、異例に遭っている。
頭の傷跡、いいや、あれは未だに治らない傷で今も時々出血しているそうだ。あれは一生治らないものなのだろうか。その痛みが一生つきまとうのか。
[3918年3月16日3時00分/2号]
にしても53号さんが私たちに一体なんの用ののかな。なんでまた、ていうか新たな任務ならちっとは休ませて欲しい流石に。
3号と2号は53号の作業する机にいく。一応この司令室を仕切っているのは53号だけど、えらい立場かって言われたら、少し上くらいなんだよね。
3号はあんまりよく思っていないとか会いたがらないような気がする。
「あぁ、来ましたか。時間通りですね。」
53号は席から立ち上がると資料のようなもののデータが転送された。確かに話が早いけど、これが出来るなら遠方でもできたのになぜ呼んだのか。
「あと2人とも。2人は観測都市に来訪する時戦闘服ではいけませんよ。失礼になります。」
観測都市ってめんどうだな。そんな規則とかある正直かなり生きずらそうだけど。
一応実験用サンプルとして紹介されるのが私たち”核体兵器”でいわば私たちが核兵器のようなものだ。
「観測都市では規定のものは万死に値すると。ではどのような服がよろしいのでしょうか。」
「2人ともこっち来なさい」
私の質問もスルーして3号と私の腕を引っ張って更衣室に連れていく。3号があからさまに嫌そうな顔をしてるというか疲れてそう。
更衣室につくと53号が私を小さなカーテンで隔てられた場所に連れてってめっちゃ着付けしてくる。
ブツブツと喋りながら綺麗に着付けするがこんな服は戦闘用じゃないから動きにくいこの上ない。
スカートだって足があまり開かないようなものだし、この服じゃ武器を背負えないから危ないよ。
カーテンをガラリと開けて3号にどうかな?って53号は聞いてるけど顔が困ってるよ。
「いんじゃない。」
「テキトーすぎますよ!!」
「だってこの服よくある社畜スタイルじゃん。」
それは本当にそうなんだよね。ベタ中のベタ社畜スタイルの服装。
53号がまた私の服を着替えさせようと素早くそそくさと動いて知らん間に着替えが終わってた。再び53号がカーテンを開けて3号に聞いているが困ってる。顔が困ってそう。
「どうですか!このお嬢様スタイルは!全体的にふわっとしていてフリフリがなくシンプルな清楚系が2号さんには似合うと思ってました! 」
じゃあさっきなんでこれ選ぶ前にさっきの社畜スタイルを選んだんだこの人。てかこの服も武器を抱えることができないから隠すの苦労しそう。
「3号さんどうですか?2号さん似合ってますよね?」
「うん、似合ってると思う。」
相変わらず適当なんだろうなぁ。なんて思ってたら次は53号さんが3号連れて更衣室行ってる。半強制的だろうなぁあれは。
「は?!別に自分で着替えますよ!!」
「大丈夫です!任せてください私男女どちらとものセッティングは得意分野です!! 」
3号はご愁傷さまだ。男の子って大変そうだな〜。良かったよ53号が女の子で。3号には悪いけど私は女で断然良かったと思ってる。
ていうか53号男女の壁ってものを知らないから少々危ういけども。さっきから3号の抵抗が外側でも分かるくらい慌てているっぽい。
「そんなに抵抗するのであれば2号さん呼んでしまいますよ?!」
なんて言ってたら諦めたのか普通に大人しくしったっぽい?全く、気にしてないように見えてそゆこと結構気にしてるよね、3号って。
なんて思ってたら向こう側のカーテン開いた。お、3号の服なんか執事感ある。
「どうですか?!」
「令嬢に使える執事」
「それ半分くらいディスってません?」
「大丈夫、10分の10は53号をディスってるから。」
3号は拗ねちゃったっぽい。さっきからずっとムスッとした顔をして黙ってる。
流石にこの服じゃ普通に失礼な気がするしやっぱり規定の服で十分だという事を伝えるか。
「2人とも、観測都市に滞在する時間は72時間ほどです。その中でほんの1時間が今回の面会です。」
「服は現状のもので十分なのでは?」
3号は必死に同意するように首を縦に振るがどうやら上からの圧なんてものでもないらしい。
そりゃそうだ。観測都市の人間が服装なんて気にするはずがないだろう。53号の考えすぎもあるだろうけど。
「バカモンか。面談以外の時間も戦闘服で過ごしちゃいけませんよ!」
「だからってこんな無理やり脱がすかんて酷い。」
3号は強制的だったもんね。やっぱりこの子って結構感情豊かだよね。そりゃ誰でも脱がされたら怒るだろうけど。すると3号が着ていた上着だけを脱いだ。
「自分はこれでいいので、もうあんな目に二度とあいたくないですから。」
「3号怒ってる?」
なんて無神経に聞いてしまった。53号は少ししょぼんとしていたが、3号は真顔に見えて怒ってる。
「ごめんなさい!呼び出し食らったわ!」
53号が慌てて更衣室から出ていった。その様子を見て3号は落ち着いたように体を下ろす。
椅子にちょこんと座っていた。やっぱり少し不服そうな顔をしている。
「その服、嫌だった?」
「そうじゃないよ、脱がされるというのが屈辱。」
3号に脱がされるとは思ってなかったもんな〜。3号には悪意がないから余計たちが悪い。
「そうかなー 」
「そりゃ女子同士だからですよ。」
「それもそっか。」
わりと男女の壁気にするタイプだったの驚きだ。
たまにはこういう意味の無いことをやってもいいと思っている。というより、3号の頭の傷って何でできた傷なんだろう。ずっと気になってはいたけど。
「ねぇ、3号その頭の傷っていつ負ったの?」
「…3年くらい前。」
3年前からある傷が未だにあととして残っているから見せられない、なんて訳ではないか。時々出血しているのもよく知っている。
「ごめん」
「いい、どうせ3年前なんてよく覚えてないんだ。」
「────それは…、違うと思うよ。」
なんて、心の中で思っていたことを口に出してしまっていた。その時、驚いたのか3号の硬い表情が瞳孔が開き瞳を震わせていた。
その時気まづい空気の中で硬いものが落ちる音がした。足元を見ると、いつもつけているピアスが落ちていた。飾りをつけていた糸が切れたものだと思う。3号が拾おうと屈んで手に取った。
その時、3号は屈んだ状態で止まった。どうしたのかと思い3号と同じ目線の場所まで屈む。
「このピアスは…どこで…?」
「あぁ、これね。これは、私の家族の大切な贈り物なんだよね。従兄弟に貰ったんだっけ。あの子ね、父にこれをこの星のクロノルビーを打っても作ったものらしくてさ、わりとレアなんだよ。」
このクロノルビーのピアスは実用性なんて全くない上に高いけどすごいものなんだー!って衣紗斗自慢げに言ってたっけ。おかしかったなぁ。
そんな事思っていた時3号が私の顔をまじまじと見つめてくる。見つめたかと思えば私にピアスのクロノルビーを渡してさっさと部屋を出ていった。
『ある日、少女の受け取ったモノは、この星でふたつしかない宝物でした。』
『ですが、その宝物はいつしか1つ、どこかへ行ってしまいました。』
『少女の手から離れたモノは1つだけでした。』
『少年は少女にこう言った。』
「このクロノルビーはね、宝石言葉?見たいなやつで、時間の大切さや時間とともに消える存在も大事にできるよう。なんて意味があるんだって。」
『そう、2人は笑いあった。』
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