はあー、毎年帰って来てもここの風景はなんも変わらないな。
(サトルは中学から地元を離れて都会に単身一人暮らしをしている)
毎年夏は田舎にある実家に帰省する。
父さん…父さんと…
おーい!サトルこっちだぞ。
毎年毎年わざわざ帰って来なくてもいいんだぞ?
大丈夫。
俺が夏休みは帰って来たいだけだから。
それならいいんだけどな。
母さんも待ってるからとりあえず車に乗りなさい。
うん。
どうだ?
向こうの新しい高校は?
友達は出来たか?
まあまあかなぁ〜。
そうか。
あんまり無理するなよ。
わかってるよ。
ありがとう。
ただいまー。
サトルお帰りなさい。
あら、また背伸びた?
あんたが高校生なんて本当に時間が過ぎるのは早いわねー。
もう少しでご飯できるから先にお風呂にでも入ってなさい。
わかった。
ふぅー、実家に帰ってくると色々と安心するな〜。
(目を閉じるとふと昔の思い出が蘇る)
サトルー。
ほら、カエル。
うわぁーーー。
あははははは。
本当にサトルはカエル嫌いだね。
こんなに可愛いのに。
どこがだよ。
てか、毎回わかっててカエル捕まえておどかすのやめろよ、美雪。
だってサトルの反応面白いんだもん。
あはははっ。
覚えてろよ。
うん、忘れた。
あはははは。
あ、そろそろ帰らないと。
もうそんな時間か。
じゃあ、また明日探検だな。
うん、そうだね…
ん?美雪?
サトルー、サトルーー、サトルーーー。
うわっ。
なにあんたお風呂場で寝てるの。
もうご飯出来たから、早く出なさい。
う、うん。
やっぱり夢か。
そうだよな…
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