テラーノベル
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あの緊急事態後、警備に出向く度に警備時間外での機械人形達の凶暴化が常態化して碌に警備職務さえ始められず、しかも明らかにルディックを狙ているかのように攻撃的な襲撃が多発して度々彼は血塗れに……。
それでも、彼はどれだけ自分の身体がボロボロになってもす死ぬ気で食らいつき立ち向か、何としてでもユリメアを失った事で彼の中に芽生えた復讐を果たそうと警備を継続し続けるのだが、そんな彼を傍で見続けているユリメアは心配している様子。
「明らかにおかしい、何であんなに攻撃性が増してるの……?ねえルディック、ほんとにこのまま警備を継続するの……?ルディック、このままじゃ、もしかしたら死んじゃうかもしれないよ……!!?、そんなの私‥‥耐えられない、私にとって大切な人がどんどん死んでいく……」
とユリメアは家族のようにた
大切な存在である彼を失いたくない、そう思った彼女はぎゅっと彼に抱きついた。「ユリメア、ごめんな、泣かせてばかりでさ……」
「ううん、良いの。だってルディックの方だって死んだ私の為に沢山の涙を流してくれてた事、知ってるから」
しかし、どうしたものか。警備職務を続けようにも機械人形は永遠と制御不能の暴走状態。碌な警備すらままならない。
「けど……警備を出来ないんじゃ……彼奴を打ち倒せもしない、この復讐は絶対に果たさなきゃ駄目なんだよ 」
「しかも肝心なあの男が居ない、作戦を決行しようにも…そもそも私達を弄んでいて別の場所に死体入りの機械人形を隠して待ち伏せしてるって可能性もあるんじゃ……」
そう、これだけルディックらがずっと毎日欠かさず警備をして、あの店舗に出入りしているのにあの男は全く姿を現わす気配すらもない。
子供達を誘拐し、殺害。あの店舗内のエリアの何処かに死体を隠蔽したのなら、何度も出入りしているうちにルディックと出会していてもおかしくないのだが……。
此処は一旦、他の警備員同僚や知り合いを集めて、彼の所在を尋ねてみる方へ方向転換。
すると、情報を仕入れていくうちにウィリアム・アフトンによる新たなる犠牲者や裏で関与していると思われる協力者の影の存在が発覚した。
そこで、この一連の連続誘拐殺人事件に終止符を打つべく、復讐の反撃をするべく……一度、警備員仲間を集める事にした。
「ルディック、これで……事態は終息するんだよね、全ての元凶である彼奴を地獄に突き落としさえすれば、全部終わる」
「ああ、だけどそれはまだ当分先の話になるけどさ」
「うん、そうだね」
それから同じ警備員仲間やあの店舗の系列店で勤務している仲間、とにかくウィリアム・アフトンと近しい立場の者達を集わせ、情報共有を行う。
「急に集まってもらってごめんな」
「気にしないで、大丈夫よ、なんせ全てはあの男を追い詰める為に……って言っても正直私達は皆んな其々別店舗に居て、あのピザレストラン店舗の情報は入って来ないからそんなに大した協力は出来ないかもだけど……」
「いや、どんな事だって構わない。あの男の事はある程度調べて把握はしてる、だけど彼奴を追い詰めるには多くの協力が必要不可欠なんだ、後は死んだ犠牲者の魂の皆が集ってくれさえすれば、そうすれば……」
「そうね、死者達の魂は何もあの男には簡単な言葉では言い表せない程の強い憎しみを持ってる……でも私達は何をすれ良いの……? 」
「内密に、あの男が居る場所を割り出してあのピザレストラン店舗に誘き寄せて欲しいんだ、後の亡霊達への説明は俺がやるから」
「え…………?、何、貴方は死者の亡霊が見えるの……!!?」
と、まあ当然の驚愕。協力して貰うからにはそれ相応に自分も打ち明かしておかないと、そう思ったルディックは『自分にだけ』はっきりと鮮明に亡霊……亡き犠牲者のユリメアの事を話した。
「あの誘拐殺人事件で殺害された子‥……よね、生き霊としてこの世に帰ってきてるって事‥……!?」
「まあざっくり言うとそう言う事さ、俺は偶々見えてる……いや、多分俺がこうしてユリメアの事を見れているのは、彼女の事を忘れてなかった‥‥……忘れられなかったからだと思う 」
と言っていると、「あの男を地獄に突き落としてくれるの……?」と何者かの声が聞こえた。それはとっても幼い子供の声だった。
ルディックが振り返ると数人の幼い男女の幼児達がじっと見つめ、暫くすると近づいてきた。そして……瞬く間に犠牲者の『死者の集いの間』に連れられてきていた。
「此処は……?」
「此処は死者達の魂の生き場所、どうやら君は亡霊の存在が見えるみたいだね。変な能力が研ぎ澄まされている」
「ところで、何で態々こんな場所に導いたんだ……?」
「要件はただ一つ……、それは君に大事な話をする為だよ」
「大事な……話……?、って事はまさか彼奴の事で何か情報をくれるのか!!?」
「まあ、そんなところかな。君はあの男だけに狙いをつけているようだね、僕らを殺害して闇に葬り捨てたのは間違いなく彼の犯行だけど、でも電話の男……パープルガイは一人じゃない、マイケル・アフトン……つまりはこの一連の連続誘拐殺人事件の連鎖を作ってるのは一人だけの仕業じゃないって事 」
「マイケル・アフトン……?妙に姓が同じだな」
「当然だよ、あの男とその青年は親子関係にある……ま、エナードに身体を支配されてしまって自我もない、まるで脳死状態だろうけど。あの男一人だけがこの騒動に関与しているなんて考えにくい…… 」
「他にも協力者が居るって事か?」
「どうだろうね、でもあの男の息子が関与している事は間違い無いと思うよ、真実を確かめない事にはなんともだけど……機械人形に支配されて死のうにも死ねない、不気味な身体に成り果てている、そう誰かが教えてくれた」
その後も更に有力な情報を聞くことができ、霊魂として彼の身体に憑依し情報提供を再度行なった。
「っ……!! 」
彼の記憶の中に機械人形達や死者達の記憶、そしてパープルガイの事までをも……。
「君と、その協力者達が今の僕らの希望だ、だから僕らと一緒にあの男を地獄の底まで追い詰めよう、追い詰める事が出来さえすれば……動揺して何時かはボロが出る」
「君に全ての記憶を捩じ込んだ、彼奴らが犯してきた惨劇全て……そして機械人形達の事、後は任せたよ。あまり此処で君のような生者が長居するのは良くない、ナイトメア達がきっと襲いに来る、機械人形は夢にまで侵食してくるんだよ」
「さあ、行って幻から目覚める時……」
そしてまた目が覚めると、「ルディック、急に気絶して一体どうしたの……?」
同僚達は心配げに彼を見つめる。
「大丈夫だ、死者からの伝言を預かってきただけさ」
「死者からの……伝言?」
「ああ、あの男を……ウィリアム・アフトンを……地獄に突き落として欲しいってさ、それも当然だよな、何の罪のない幼い子供達は突然誘拐された挙げ句の果て、殺害されて尊い命が消え去った、抑えきれないくらいの憎悪があるのは分かりきってた事だ、俺も……彼奴を許す訳にはいかない 」
「…………それもそうよね、だって聞いた話だと貴方とその殺害されて死亡した少女は……幼馴染の関係にあったって、ならば私達なんかよりも余程恨みや憎しみを抱いてるのは必然的な事」
そして、警備員達はあのピザレストランや、その他の系列店に各々分かれて警備バイトやその他のタスク業務をしつつ、ウィリアム・アフトンともう一人の電話の男を捜索するという作戦に出る。その間、ルディックは警備バイトを続行する事を心に決め、常に殺戮モードむき出しに暴走している機械人形達に立ち向かう。
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