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#作者干渉型コメディ
澪彩の引き出し【サブ垢】
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#ご本人様とは一切関係ありません
yozakura🌸
349
ゆきまる
MaruM
117
第二十三話「継承」
地下施設。
神城怜は静かに廊下を走っていた。
「急がないと……!」
古流斬から聞いていた構造。
監視室。
そして――爆弾解除用の鍵。
神城怜は部屋へ飛び込む。
「ここか!」
机の上。
黒いケース。
中には一本の銀色の鍵が入っていた。
「これだ!」
鍵を握り締める。
「これではるかさんを助けられる!」
その瞬間。
ガンッ!!
扉が閉まる。
「……。」
第三幹部・ノア。
傷だらけの身体で立っていた。
神城怜は剣を抜く。
「まだ動けるのか。」
ノアは笑う。
「ふざけるなよ。」
「この程度で俺が倒れると思うな。」
神城怜は構える。
(バッド隊長がいれば……。)
だが。
もうバッドはいない。
仲間の援護へ向かっている。
今ここにいるのは。
神城怜、一人。
ノアは剣を肩へ乗せる。
「どうする。」
「一人で俺に勝てるか?」
「古流斬は戦えない。」
「はるかを人質に取られている。」
「助けも来ない。」
神城怜は鍵を握る。
震えていた。
だが。
その震えは恐怖ではなかった。
「……勝てる。」
ノアは笑う。
「根拠は?」
神城怜は静かに答える。
「古流斬さんに。」
「能力だけじゃない。」
「技術も教わった。」
古流斬との修行。
何百回も倒された日々。
フェイント。
間合い。
読み合い。
全部思い出す。
神城怜は剣を構え直した。
「勝つんだ。」
「ここで負けたら。」
「古流斬さんも。」
「はるかさんも。」
「みんな負ける。」
ノアも構える。
「その覚悟。」
「嫌いじゃない。」
二人は同時に地面を蹴った。
ガキィィン!!
剣と剣が激しくぶつかる。
火花が散る。
神城怜は心の中で呟く。
(古流斬さん。)
(今度は。)
(一人で勝ってみせます。)
地下施設に再び激しい剣戟が響き渡った。
⸻
第二十三話 完
コメント
1件
第23話、読み終わりました。 「継承」というタイトルがとても沁みますね……。古流斬さんから教わった技術だけでなく、その覚悟まで受け継いだ神城怜くんの「今度は一人で勝つ」という決意に、胸が熱くなりました。ノアとの一対一、震えが恐怖じゃないって分かってる姿が本当に強くて。バッド隊長がいない孤独な戦いだからこそ、彼の成長が眩しいです。次がもう気になって仕方ない……!