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「とりあえず服を脱ぎな」
「……はい」
冷凍睡眠カプセルから出て着た美女は淡々と服を脱いでいく、褒美として貰った時にあんなに喜んでいた服をあっさりと……
「ほぉ……あんた、服を脱いだらもっとすごいさね……」
そう言ってそこに居るみながアオイの裸体に注目する。
「ありがとうございます。マスター。」
だが、ただ言葉だけのロボットみたいな挨拶をする美女。
「おい、こいつに下着と服を……おい!呼んでるさね!」
「は、はい!」
そういって近くで待機していたメイドに指示をだすがアオイに見惚れていたのか一瞬判断が遅れ、あらかじめ持っていた下着と服を渡した。
「すぐに着替えるさね、外は《ニューイヤーフェスティバル》の真っ最中、忙しくなるさね」
「はい。マスター。」
そう言われてその場でアオイはメイド服に着替える。
ちなみに下着は純白の紐パンティーでメイド服はフリフリがやたら多く、普通のメイド服というよりメイド喫茶のメイド服だ。
「………………」
「お前は見た目がいいから表の門で立ってるのが最初の仕事さね」
「解りました。」
「そうさね…………お前の世話役は……アンナ、頼むさね」
「はい、マスター」
指名されたメイドがアオイの前へ行き「付いてきなさい」と言って部屋を出る。
そのまま、長い廊下を二人で歩いていき表門へ到着した。
「良い?新人のあなたは私とここに立ってるのがお仕事よ」
「解りました。」
しばらくアオイとそのメイドが立っていると《ニューイヤーフェスティバル》で酔っ払った貴族の集団が歌を歌いながら歩いてきてその内一人がアオイに気付いた。
「お?ここは町長の家じゃないか、挨拶くらいはしとくかな!」
わざとらしい物言い。
男は周りの奴らに適当な事を言って集団から抜けてきた。
「ゲヘヘ、町長も人が悪いぜこんな上玉を入り口に置いとくなんて挨拶くるしかねぇだろ」
そのデップりとした貴族はいやらしい手つきでアオイのおしりを触る。
「……」
「はぁはぁ……嬢ちゃんどれくらいだ?もうおじさんはお前の事しか考えられ__」
おしりを触りどんどんエスカレートしていき胸に手を当てようとしたその時__
「__それ以上は本当にお金が発生しますよ?」
アンナに水を刺されたエロ親父は明らかに不機嫌になった。
「だからいくらか聞いてんだろうが!奴隷ごときが口聞いてんじゃねぇ!」
唾を飛ばしながら激怒をあらわにする相手に対して慣れているように淡々と話すアンナ。
「その奴隷はつい先日3ヶ月のレンタルで4億で取り引きされています」
「さ、さささ3ヶ月!?4億!?」
「もしも私がその奴隷に勝手に手を出したとマスターに申告すればどうなるんでしょうねぇ」
「わ、分かった!もうやめるから勘弁してくれ」
「はい♪では中へお入りください、この子までとは行かなくとも可愛い奴隷達がたくさん居ますから」
エロ親父はしぶしぶ豪邸の中へ入って行った。
「……」
「それくらい我慢しなさい、ここにその胸にある奴隷の番号を見せて立ってる以上、何をされても仕方ないわよ」
「……」
「マスターは町長として顔が広くないといけないのよ、少しでも人が挨拶に来るように顔のいい私たちを置いて客寄せしてるって訳よ」
サラッと自分も顔がいい事を言うアンナ。
「……はい」
「まぁ、私達はこの程度で済んで良い方よ?中のメイド達はもっと色んな事をされてるわ……」
「……」
「ちなみに、休憩は朝の6時まで無しよ、まぁ、私達は立ってるだけだから」
「……」
「あなた返事はちゃんとしなさい?私はあなたの先輩なの、高級な奴隷か知らないけど、ちゃんと仕事は教えてあげるから、返事と解らないことは「解らない」って言うのよ?」
「解りました」
「それと、自己紹介がまだだったわね、私はアンナよ、よろしく」
そういってアンナはアオイの手をとって握手をする。
「あなた本当に綺麗ね、嫉妬しちゃうくらい」
「……」
アンナは少しアオイに魅とれた後、仕事の顔に戻り。
「6時に終わって休憩、そのあと昼の12時から次の仕事よ、今はニューイヤーフェスティバルだから、明日も忙しいわよ」
「頑張ります。」
「ほら、また来たわよ」
次は杖をついた老人が向かってきていた。
「いらっしゃいませ」
「……いらっしゃいませ」
「ほっほっほ、今日から例の子が期間に入るときいての、ほぅ、これはこれは」
老人は舐めるようにアオイを見て
「どれ失礼」
「……」
アオイの胸を触った。
「これはこれはほぅほぅ。」
そのまま揉み続けるのを見てまたアンナが止める。
「ゲンゾウ様、お戯れはそれくらいでお願いいたします。中で町長のブールダ様がお待ちです」
「これはこれはすまないのぅ、しかしこの手に吸い付く弾力に低反発の柔らかさ。年甲斐もなくハッスルしそうになるわいほっほっほ。」
そんなことを言いながら町長のお屋敷に入っていった。
「なんども言うけどこれから先、私とあなたは色々されるわよ、人権もない奴隷なんてそんなもの、我慢するしかないのよ」
「……はい」
こうして、アオイの奴隷生活が正式にスタートするのでした。